カプセルホテル渋谷(東京都渋谷区道玄坂)いまも昔も渋谷は若者でごった返す。すっかり縁遠くなってしまったこの街を訪ねた目的、それはサウナ。ただ1軒だけあったセンチュリー渋谷は、カプセルホテル渋谷と名前が変わり、しかし昔ながらの雰囲気は変わらず。サウナブームで目覚めた若者は池袋のレスタあたりに流れていきそうだし、洗練されたカプセルホテルもいまのところ渋谷にはない。競争相手がないのは幸か不幸か。

カプセルホテル渋谷(東京都渋谷区道玄坂)道玄坂上の交差点の角に位置し、1階のフロントは外から丸見え。ある意味では健全だが、かわいいおねえさんの1人でもいれば印象は変わるのかも。券売機でチケットを購入し、帳簿には漢字フルネームで名前と電話番号を記入。リストバンドに付いた大きな鍵はロッカー、小さな鍵は下足箱。利用方法などはとくに説明もしてくれない。常連風情はまったく醸し出していないのに。

ロッカーは2階、浴室は3階、休憩室は4階、カプセルは5階以上。エレベーターはえらく遅いので待ち切れず、階段を使おうと思ったら、なんと屋外。非常用階段だった。

カプセルホテル渋谷(東京都渋谷区道玄坂)浴室はこじんまりとしており、洗い場8人分、湯船2つ、サウナ1室。高温浴の湯船には、二股炭酸カルシウム温泉の人工装置を設置。朝から客が多いのは、カプセルをチェックアウトする前のひとっ風呂なのだろう。のんびりサウナに入ろうとは思わないのか、ほぼ独り占め。

板を最近張り替えたか、きれいな室内。ボナサームだが思いのほか乾いており、ぬるい割りに顔ばかり熱い。水風呂もたいして冷たくはないが、こちらも独り占め。可もなく不可もなく。休憩用の椅子の1つでもあれば良いが。

カプセルホテル渋谷(東京都渋谷区道玄坂)お昼寝コースならカプセルも利用できるが、ソファタイプのリクライニングシートの心地よさったら。適度に薄暗いから爆睡してしまう。3時間などあっという間だ。残りわずかな時間で念のためカプセルでも横になってみるが、こちらはいたって普通。テレビのチャンネルは少ないし、映りは悪いし。ついでに言えばフリーWi-Fiは繋がらないし。渋谷を訪ねる用事があって(たとえば待ち合わせまで時間があるとき)、立ち寄る程度なら良いのかなと。渋谷唯一とあれば、寛容な気持ちが求められる。

カプセルホテル渋谷 ※男性専用
住所/東京都渋谷区道玄坂1-19-14 [地図]
電話/03-3464-1777
交通/JR・東急・京王井の頭線 渋谷駅ハチ公口より徒歩6分
料金/サウナ1,200円(1時間・延長1時間ごと600円)
     お昼寝コース1,800円(3時間・8:00〜20:00・カプセル利用可)
     フリーコース3,000円(8:00〜20:00・カプセル利用可)
時間/24時間、年中無休