カプセル&サウナ ニューセンチュリー(東京都台東区上野)上野がサウナの激戦区とはいえ、3時間1,100円はどの店と戦っているのか。さらに値下げして800円とは驚いた。たとえば、スーパー銭湯が別料金としているタオルレンタルや館内着を差し引いたら、と考えてほしい。安かろう悪かろうでも仕方ないかと思いつつ、エレベーターで4階へ。

券売機でチケットを購入し、下足箱の鍵を貰い、靴をしまったら鍵を預け、ロッカーの鍵を貰う。受付には中国系のおねえさん。日本語の発音は怪しいが、英語は堪能。流行りのインバウンド対策か。

カプセル&サウナ ニューセンチュリー(東京都台東区上野)カプセル客が多いのか、多くのスーツケースをひとまとめにした保管場所も。サウナ客専用のロッカーは全体の4分の1ほど。夕方から風呂に入っているのは、くたびれたおじさん数名。浴室の雰囲気もよくある昭和のオジサウナ。天照温泉という名の人工ラジウム泉にはジャグジーとバイブラを設け、もうひとつは水風呂。デジタル表示が壊れたのか「18℃」の紙を貼っている。おそらく設定温度で、体感はそれ以上。わずかに開いた窓の隙間から山手線などを眺め、時おり心地よい風が入ってくる。

カプセル&サウナ ニューセンチュリー(東京都台東区上野)サウナ室はベンチをコの字に設け、奥だけ3段、ほか2段。しばらくしてからどっと汗が噴き出す。ロウリュウを1日5回開催し、アロマの残り香はいつまでも立ち込めているが、客が少なく扉の開閉が少ないことに加え、単純に言えば排気口がふさがれていた。

やがてロウリュウの開催となり、担当はアジア系のおにいさん。ポロシャツにジーンズ、さらに靴下を履いてくるとは普段着感覚か。バシャっと適当にやるもんだから、自分までアロマ水をかけられるし、間近で扇がれてるのにタオルの風が届かない。うちわが棚の上にあるじゃないか。わずか2分で終了した。

カプセル&サウナ ニューセンチュリー(東京都台東区上野)休憩室はソファタイプのリクライニングシート。快適すぎて動けない。テレビを観ながらみんなが笑う、いい空間。しかし、嫌煙家にはつらいかも。わずかに仕切った飲食コーナーでカップラーメンを食べるくらいなら、退館して(カプセルなら外出して)通りを歩いたほうがいい。飲食店は無数にある。上野と御徒町の中間に位置し、庶民の財布にやさしく、いつでも気軽に立ち寄れる。格安パラダイスかここは。

カプセル&サウナ ニューセンチュリー ※男性専用
住所/東京都台東区上野6-9-7 [地図]
電話/03-3839-2444
交通/JR御徒町駅北口より徒歩3分、上野駅広小路口より徒歩3分
料金/サービスサウナ3時間以内800円(4:00〜23:00)
     カプセル休憩8時間以内1,800円(4:00〜20:00)
     深夜サウナ2,500円(21:00〜翌11:00)
時間/24時間、年中無休