正徳寺温泉 初花(山梨県山梨市正徳寺)カリスマサウナーのヨモギーさんが推薦する水風呂付きサウナ、第3位は正徳寺温泉初花(SPA! 6/27・7/4合併号より)。キンキンに冷えているとか、水が滝のように落ちているといったサウナの名店ではなく、山梨県の日帰り温泉施設を挙げたのは意外な結果。とはいえここは以前、尊敬する温浴業界の先輩に教えてもらった店。まさにプロも認める店なのだ。

山梨市郊外、田園住宅地の中に初花はある。車のすれ違いは困難どころか、大型車なら路肩に注意。「こんなところに…」という立地だが、もとは釣り堀、そのあと鰻の養殖場だったという。温泉は1989年に湧出し、日帰り温泉として1996年に開業。泉質の良さで知られているが、鰻をはじめとした食事も人気。料理旅館のような佇まいにして、浴室までのくねくねした廊下。世間がイメージする温泉施設とは一線を画す。

正徳寺温泉 初花(山梨県山梨市正徳寺)

源泉は38℃だが、湯船では人肌よりも少しぬるめ。それなのにじんわりと温かく、ぬるっとまとわりつく肌ざわりも心地よい。それでいて湯あがりはいつまでもさらっと。肌が生き返り、身体のこりがほぐれていくのを実感しつつ、うとうとして湯船から出られない。露天には岩風呂、樽風呂、寝湯があり、のんびりとした風情に浸れるが、個人的には湯治場を思わせる内湯が好み。やや薄暗く、ほのかに湯気が立ち込める。明るい時間に訪ねたら印象が変わるかもしれないが。

正徳寺温泉 初花(山梨県山梨市正徳寺)

露天には簡素なサウナ小屋が建ち、その裏手にひっそりと水風呂も。温泉目当ての客が多いだろうし、サウナはおまけで作ったのかと思いきや、トルマリンや麦飯石などの薬石を使用するこだわりぶり。小さな水風呂はキンキンに冷えており、夏場なら急速冷却もよいが、冬場は凍えそう。あふれた水を受け皿として湛えた湯船は、じんわりと身体を冷やすのに最適。静けさの中で、いつまでも入っていたい。

正徳寺温泉 初花(山梨県山梨市正徳寺)正徳寺温泉 初花(山梨県山梨市正徳寺)

せっかくだから名物の鰻でも食べようかとメニューブックを開くも、いいお値段に戸惑った。あれこれ迷って、人気メニューとの表記を信じ、初花湯の花御膳2,850円也。一の膳、二の膳と分かれて運ばれる。さすが豪華な品々で、なにかの記念日や接待などに利用したら良いのかなと。入浴料は土地柄もあってリーズナブルだけど、他では得難い温泉体験と上質な食事が楽しめる。

正徳寺温泉 初花
源泉/正徳寺温泉(単純温泉)
住所/山梨県山梨市正徳寺1093-1 [地図]
電話/0553-22-6377
交通/JR中央本線山梨市駅または春日居町駅よりタクシー約5分
      国道140号線落合駐在所より約500m
     ※無料駐車場あり
料金/大人700円、子供400円(0歳〜小学生)
     ※3時間を超えると延長料金。食事すると30分追加。
     一日休憩:大人1,400円、子供800円
時間/10:00〜21:30、毎週木曜日定休