なごみの湯(東京都杉並区上荻)最近ロウリュを体験していないなぁと、荻窪のなごみの湯へ。事前にホームページで確認したところ、岩盤浴(ヒーリングスパ)では1時間おきに、熱さレベル5段階のスケジュールで開催している。入館料2,000円とはハイソな部類だが、タオルや館内着のセットが付いて、リクライニングシートでのんびり過ごせると思えば、都内では貴重な存在か。

新宿から荻窪までは最短10分。そして、荻窪駅西口から徒歩1分という利便性の良さ。岩盤浴が割引きとなる20時以降を狙って訪ねたら、フロントには客が列をなしていた。地下1階・地上5階建のビルは、男女の浴室、食事処、岩盤浴などがフロアごとに分かれている。まずは入館受付を済ませ、男湯のある4階へ(女湯は2階)。フロントで渡されるカードは、ロッカーの扉に挿し込む。館内での飲食などは、鍵に付いたバーコードを使用する。

なごみの湯(東京都杉並区上荻)

浴室にはジャグジー、バイブラ湯、炭酸泉、水風呂とひと通り揃っている。室内はスーパー銭湯によくある合理的な配置ではなく、むしろコンパクトな健康ランド。茶褐色の温泉は半露天の湯船とつぼ湯のみで使用。ぬるめの湯加減だから長湯して楽しめる。高い塀に囲まれているのは場所柄やむを得ず、わずかに外気を感じるのみ。

サウナは3室。ロッキーサウナは板を張り替えたばかりか、真新しい木の香りが漂う。ボナサウナは壁の裏から熱気が対流するが、換気が悪く、蒸されたサウナマットから嫌なにおいがした。ほかにスチームサウナがある。ちなみに女性はロッキーサウナとミストサウナの2室がある。

なごみの湯(東京都杉並区上荻)岩盤浴は5階にあって、まずは目当てのアツアツ熱風隊ロウリュウ(レベル4)を体験。開始前から今や遅しと客が待ち構え、20人程が集まった。円形の室内中央に置かれたサウナストーブにアロマ水をかけ、1周しながらタオルで熱気を回旋、客に熱気を送りながらもう1周という流れ。これを4回に分けて行うのだから、滝のように汗が噴き出す。ヒーリングロウリュウ(レベル1)では、天井からシャワー状に水が降り注ぐ。

ロウリュウは盛況だったのに、岩盤浴室はまばらにしか客はおらず。床がタイル張りの岩盤浴室は3階にもあるが、わざわざ移動するのが面倒。色彩効果を演出したベンチ型(カップルシート)の部屋と、岩塩を敷きつめたドーム型の部屋もあるが、岩盤浴のイメージではなくて戸惑う。むしろリラックス空間だと思えばよいか。

なごみの湯(東京都杉並区上荻)地下1階のレストルームには、テレビ付きのリクライニングシートが並ぶ。深夜料金を支払えば朝まで滞在できるから、気軽な宿代わりにもなる。女性専用として2階と5階にも部屋も設けており、女性に優しい店だとも言える。また、リクライニングシートは追加料金で事前予約も可能だ。休憩スペースに関しては、家族や仲間でわいわい過ごすには適さず、独りまたは少人数向け。今回は慌ただしく時間が過ぎて行ってしまったが、半日ないし1日を満喫するつもりなら、遠くの温泉地よりアクセス良好な荻窪となるのだろうか。



なごみの湯
源泉/武蔵野温泉(ナトリウム−塩化物泉)
住所/東京都杉並区上荻1-10-10 [地図]
電話/03-3398-4126
交通/JR中央線・東京メトロ丸ノ内線荻窪駅西口より徒歩1分
料金/大人2,000円、小人1,050円、幼児530円
     ※大人は中学生以上、小人は4歳〜小学生、幼児は3歳以下
     ※岩盤浴は平日450円、休日1日券800円・時間制450円
     朝風呂入館(5:00〜9:00)1,250円
     深夜料金(25時以降滞在)1,350円
時間/10::00〜翌9:00(休日は9:30〜翌9:00)