北品川温泉 天神湯(東京都品川区北品川)北品川温泉天神湯の最寄駅は京急の北品川ではなく、その次の新馬場(しんばんば)。東海道品川宿の馬場が置かれたところだ。むかし京急は北馬場と南馬場の2駅を置いていたが、これらは統合され、それぞれが北口と南口に相当する。北馬場商店街はその名残りで、古く味わいのある佇まいもちらほら。

商店街の突き当たりが旧東海道。本陣跡は明治天皇の行幸にちなんで聖蹟公園として整備されている。天神湯は駅の真下を横切る山手通り沿いに位置し、わずか5分足らずの距離ではあるが、商店街や旧東海道のぶらぶら歩きが楽しい。

北品川温泉 天神湯(東京都品川区北品川)

天神湯はひとことで言えばモダン銭湯。いま流行りのデザイナーズ銭湯の走りかもしれない。パッと見では玄関がどこだかわからず、重厚な木目の自動ドアが開いても、そこには下足ロッカーがあるのみ。この段階ではまだ中の様子はうかがい知れない。ぐるりと回り込むとフロントがあって、カフェのように洗練された休憩スペース。さらに吹き抜け階段を上がり、2階の浴室へ。壁面にはガラス越しに水が流れ、小空間を坪庭に見立てていたりと、なかなか洒落ている。


脱衣所のロッカーは100円リターン式で、扉の内側に挿入するタイプ。ジャズがBGMとして流れていた。肝心の浴室はと言えば、文字で説明するよりGoogleのインドアビューをご覧いただければ一目瞭然。補足するなら室内はあつ湯とぬる湯の2つ。わくわく感を失うような気もするが、便利な時代になったものだ。同じインドアビューなら以前ご紹介したふくの湯(文京区千駄木)の方が見応えあるけど。

北品川温泉 天神湯(東京都品川区北品川)ガラス扉を隔てた奥の湯船では、地下100mより湧出した温泉を使用している。都内随一の黒さ、泉質との評判も高く、実際に透明感はほとんどない。蒲田まで下れば黒湯の銭湯も珍しくないが、品川からちょっとの距離感とおしゃれな雰囲気が客を呼ぶのだろうか。「銭湯らしさ」との対極を目指しているのなら見事だし、ご主人はアパレル出身だとどこかで知ってさもありなん。あちこちのクチコミで接客姿勢を問う声ばかり見かけるのは残念だ。ところで、天神湯とは言うけれど、近隣に菅公ゆかりのお社はなく、向かいの荏原神社では龍神様を祀っている。旧荏原郡で最も由緒ある神社だという。

北品川温泉 天神湯
源泉/北品川温泉(ナトリウム−炭酸水素塩冷鉱泉)
住所/東京都品川区北品川2−23−9 [地図]
電話/03-3471-3562
交通/京急新馬場駅北口より徒歩3分
料金/大人460円、中人180円、小人80円
時間/15:00〜24:30、毎週金曜日定休