横浜×ヤクルト(横浜スタジアム)先々週観戦した阪神戦があまりにもムカついたから「もう観ない、行かない」と周囲に公言しておきながら、都合よく休みが取れたらハマスタに行っちゃう哀しさ。土俵際でうまく踏みとどまり、CS争いから阪神が脱落したかと思ったら、こんどはヤクルト。2ゲーム差まで迫っているということは、もし3タテ喰らおうものなら、たちまち順位逆転。しかも今日を含めて7試合も対戦が残っているのだから、この大事な初戦を落とすわけにはいかない。

横浜×ヤクルト(横浜スタジアム)到着が試合開始直後になってしまい、残っていたチケットはレフト立ち見のみ。この試合がいかに重要か、皆わかっている。そして、黄緑色の集団をぐるりと取り囲む光景はなんとも愉快だ。今日は終始横浜のペースで試合が進み、黄緑色の心をじわじわと痛めつける。横浜がヒット2本で1点取ってしまうのに、ヤクルトはチャンスにゲッツー。ピッチャーの井納が大きなヒットを放ったかと思えば、戸柱は意表をつくセーフティーバント。派手さはなくとも、チーム一丸の攻撃で得点を積み重ねていく。

横浜×ヤクルト(横浜スタジアム)応援が最高潮に盛り上がったのは、7回裏、戸柱を敬遠して二死満塁で井納を迎えた場面。すでに井納は100球以上を投げていたが、ファンの願いは完封勝利。ベンチも当然そう考えて打席に立たせたのであろう。応援団がコールするでもなく、球場全体から割れんばかりの拍手が沸き起こる。あえなく凡退したが、外野まで打球を飛ばした井納の男意気。見事だった。

横浜×ヤクルト(横浜スタジアム)「さすがはトリプルスリーを達成するバッター」と振り返るように、最後は山田に一発を許したが、失点はこの1点のみ。井納は144球の粘投で約1か月ぶりの勝利を飾った。4位のヤクルトとの差は3に開いたが、依然として油断は許されない。明日も明後日もこてんぱんにやっつけて、ヤクルトを失意のどん底まで追いやってほしい。