サイタマ健康ランド(埼玉県熊谷市久保島)熊谷市にありながらサイタマ健康ランドを名乗るのは、ここが埼玉県でいちばんの老舗たる所以。オープンして28年の歴史を数えるが、6月30日に閉店。そして、9月には株式会社温泉道場運営のもと、装い新たに「おふろcafe bivouac(ビバーク)」としてリニューアルオープンする。閉店までの残された期間は謝恩料金での営業。どう変わるのか、現在の様子を目に焼き付けておきたい。

サイタマ健康ランド(埼玉県熊谷市久保島)熊谷中心街から深谷へと向かう国道17号線沿い。ど派手な大看板が目印だ。健康ランドらしくやたらと広い館内にして、フロントには宴会・団体受付もある。下足箱の鍵と引き換えにロッカーキー、館内着、タオルセットを受け取る。浴室にはカミソリや歯ブラシも備え付けているのだから、謝恩料金と言えども至れり尽くせりすぎる。

サイタマ健康ランド(埼玉県熊谷市久保島)サイタマ健康ランド(埼玉県熊谷市久保島)
(館内案内図-サイタマ健康ランド公式サイトより転載)

脱衣所には縦長ロッカーが無数に並ぶ。一角にはテレビを設置し、そこではタバコも吸えるが、吸煙機よりも扇風機の風が強いという困った状況。浴室も年季が入っており、ジェットバスなどはタイル職人の技の産物。

健康ランドに薬湯は付き物だが、漢方延寿薬湯は肌への刺激がなく、ぬるめだから長湯ができる。もうひとつの売りは二股温泉(炭酸カルシウム温泉)。石灰華を通って湯船へと吐水される、言わば人工温泉装置(参考)による。押しボタン式のバイブラ湯、打たせ湯、さらに檜風呂も。

サイタマ健康ランド(埼玉県熊谷市久保島)

露天岩風呂では客の要望に応えて「どくだみエキス」の入浴剤を使用。目の前で入浴剤を追加投入する大胆行為には唖然とした。バラエティーに富んだ浴室内に比べると、露天風呂は小さいし、塀に囲われてつまらない。

サウナは2室。ガスヒーターのドライサウナは灼熱空間で、24時間稼働だから壁も蓄熱云々といった説明。もうひとつはラジウムミスト岩盤浴と言うけれど、ベンチに北投石のタイルをいくつか敷いただけの中温ミストサウナ。水風呂はかなり冷えており、なかなか好感が持てる。

サイタマ健康ランド(埼玉県熊谷市久保島)風呂あがりは2階で休憩。ムービーシアターではTBSチャンネルを上映。面白い番組だったら良いけれど、そうでないと薄暗い部屋はさながら仮眠室だ。リクライニングシートの並ぶレストルームでは、前方のテレビをみんなで眺める。食事は1階にテーブル席のレストランもあるが、健康ランドと言ったらステージ付きの大広間。平日とあって閑散としていたが、週末は飲んで歌って大賑わいしたことであろう。いまどき時代に合わないと言ってしまえばそれまでだが、閉店まで残された時間は、古き日々を懐かしみながら過ごす高齢客も多かろう。

サイタマ健康ランド(埼玉県熊谷市久保島)

サイタマ健康ランド
住所/埼玉県熊谷市久保島939 [地図]
電話/048-533-2614
交通/国道17号線「久保島」交差点至近
     ※無料駐車場205台分あり
料金/(フリータイム)大人1,350円、子供450円
     ※深夜割増1,350円(深夜1時以降)
     ※子供は3歳〜小学生、3歳未満は無料
     ※6/20〜6/30は謝恩営業として大人500円、子供250円
時間/10:00〜翌9:00、年中無休