東静岡天然温泉 柚木の郷(静岡市葵区長沼)静岡駅のお隣、東静岡の駅前開発は目覚ましく、このたび北口徒歩1分の好立地には「東静岡温泉 柚木の郷」がオープンした。南口より徒歩10分ほどの距離には時之栖グループの駿府天然温泉 天神の湯があり、南北戦争が勃発しそうな予感も。とはいえ、天神の湯が健康ランド的な大型施設であるのに対し、柚木の郷は大型岩盤浴を備えたスーパー銭湯スタイル。世代のすみ分けでいえば、モダンな雰囲気は若者の支持を集めそうだ。

東静岡天然温泉 柚木の郷(静岡市葵区長沼)フロントでは下足の鍵と引き換えに、精算用IC付きのロッカーキーを受け取る。ゴールデンウィークが明けた直後とあって館内は閑散とし、広々とした空間を持て余していた。軽食やドリンクを提供する一角にはカウンター席と囲炉裏を設けるなど、なかなか洒落ている。休憩室は手前のベンチでテレビを観たり、奥の畳敷き広間でごろ寝をしたり。雰囲気から察するに、子づれファミリーより夫婦やカップルに受けがよさそう。

浴室は2階。突き当たりの階段またはエレベーターで2階に上がる。ぬる湯とあつ湯が2つ並び、露天に面した窓はすべて開け放たれ、植栽の緑はパノラマ写真のよう。室内に吹き込む風が心地よく(日没後はちょっと肌寒かったが)、ついつい長湯してしまうが、腰掛け湯でのんびりするもよし。浴室内にはミストサウナもあるが、しっかり汗をかきたいならば露天側にあるロウリュサウナへ。1日数回ロウリュを開催しており、スタッフの技術向上は早急なる課題。半露天スタイルの水風呂、ごろ寝デッキがあるのだから、何セットでも楽しめる。

東静岡天然温泉 柚木の郷(静岡市葵区長沼)
東静岡天然温泉 柚木の郷(静岡市葵区長沼)
(写真は東静岡天然温泉 柚木の郷公式サイトより転載)

露天風呂は植栽を囲むようにして、人工炭酸泉、源泉立湯、岩風呂を配置。この施設で唯一温泉を使用しているのが源泉立湯で、その名のごとく深さ130cmの立ったまま入る湯船。鉄分を含んで黄土色に濁った温泉は、湧出量は毎分160リットル(泉温32.6℃)の循環濾過式。立ったままで10人も浸かれないようでは混雑必至で、湯量豊富なだけにぜひ岩風呂でもと思うのだが。

東静岡天然温泉 柚木の郷(静岡市葵区長沼)

豪華な岩盤浴は時代のトレンドかもしれないが、別途1080円はちょっと躊躇する料金設定。岩盤浴セットを受け取った2階カウンターの奥には、専用ラウンジ、岩盤浴3室、クールルーム、汗蒸幕(ハンジュンマク)という韓国式ドームサウナがある。1階にはトロッコサウナ(湯花楽厚木店でいうところのボルケーノ)の大空間と休憩スペース。1階と2階は岩盤浴エリア内の階段でも上下できるし、さらに3階には専用のリクライニングコーナーもあって、さすがは「静岡最大級」「本格チムジルバン」を自称するだけのことはある。

東静岡天然温泉 柚木の郷(静岡市葵区長沼)岩盤浴室のうち、彩石房はいちばん大きな部屋で、約半分はロフトづくりの2段式。岩潤房は壁から水がしたたり落ち多湿空間を演出。漢香房は袋詰めされた陳皮がぶら下がっている。いずれもジャズのBGMが心地よく、いくら時間があっても足りない。汗蒸幕ではスーパーロウリュを開催しており、3回ずつタオルで扇ぐことが「スーパー」だとしたら、他店を訪ねて勉強すべし。伸びしろは無限大だから今後に期待。

東静岡天然温泉 柚木の郷(静岡市葵区長沼)食事処ではディスプレイに並んだ金目鯛や鯵の開きなど、静岡らしさに心を惹かれたが、現時点ではオープニングの期間限定メニューのみ。囲炉裏や民芸調家具など空間演出も洒落ており、スーパー銭湯の食事処レベルからは完全に脱却。御膳の値段が少々お高くとも、たまには奮発という気分にさせられる。あとは賑わいを待つのみ。静岡市内および近郊では長時間滞在型の施設が多く、しかも個々のレベルが高い。利用客にとって選択肢がまたひとつ増え、休日を悩ますことになるだろう。

東静岡天然温泉 柚木の郷
源泉/東静岡温泉(含鉄()−カルシウム・ナトリウム−塩化物泉)
住所/静岡市葵区長沼577 [地図]
電話/054-261-1101
交通/JR東海道線東静岡駅北口より徒歩1分
     静岡鉄道柚木駅、長沼駅よりいずれも徒歩9分
     国道1号線「東静岡大橋」北側の交差点より約100m
     静清バイパス千代田上土ICより約4km
     ※駐車場240台あり(利用時間内は無料)
料金/(平日)大人918円、小人432円
     (休日)大人1,026円、小人486円
     ※大人は中学生以上、3歳未満は無料
     ※岩盤浴は1,080円(利用は中学生以上)
時間/9:00〜24:00(休日は7:00〜24:00)、年中無休