翁湯(横浜市中区寿町)建物の老朽化により取り壊しとなった寿町総合労働福祉会館。それから4年の時を経て、昨年6月に「横浜市寿町健康福祉交流センター」として竣工し、翁湯も再オープンとなった。確かに建物はきれいになったが、何をするでもなく広場にたむろする光景は変わらない。石川町駅からずっと緊張感は続くし、建物の外観を撮ろうにもそれは叶わない。それでも以前と比べれば、ずいぶん入りやすくはなった。

翁湯(横浜市中区寿町)券売機でチケットを購入してフロントへ。タオルなど一切を忘れてしまったが、使い切りのボディソープとリンスインシャンプーが付いて別途150円。休憩スペースには畳3帖の小上がりと自販機がある。

浴室は壁側と島にカランが10数人分。温度調節とシャワーホース付き(いまや当たり前か)、ほかに立ちシャワー1か所。湯船は2つあって、大きい方は42℃、やや小さい方は44℃と差をつけている。ジャグジーやバイブラなど何もなくシンプルなので、あまり長湯の客もいない(客層はやはり年配寄り)。

湯船に面して壁一面ガラスブロックで、明るく清潔感あり。真っ白なタイルに唯一の装飾は、東海道五十三次神奈川宿。建て替え以前はタイル絵だったけど、こんどは印刷したパネル。ちなみに額に収まった「翁湯」の屋号は、そのまま店内に飾られていた。

翁湯(横浜市中区寿町)

横浜市寿町健康福祉交流協会公式サイト
翁湯(神奈川県浴場組合)

翁湯
住所/横浜市中区寿町4-14 [地図]
電話/045-662-9636
交通/JR根岸線石川町駅中華街口(北口)より徒歩6分
     横浜市営地下鉄伊勢佐木長者町駅より徒歩8分
料金/大人470円、中人200円、小人100円
時間/13:00〜21:00、毎週日曜日定休


↓2016/3/23の記事↓

翁湯(横浜市中区寿町)町の銭湯に限定しても、いままで300軒以上は訪ねたが、それでも初めて暖簾をくぐる時は少々緊張する。翁湯の場合はまずロケーション。東京の山谷、大阪の釜ヶ崎と並び、日本三大寄せ場として知られる横浜市中区の寿町にあって、この界隈は昼間から暇を持て余した大人たちが通りをうろつき、時には酔っぱらいや警察官の姿も。

DSCN5635翁湯は寿町総合労働福祉会館の2階にある。この建物は労働棟と福祉棟から成り、職業安定所、診療所、図書室、娯楽室などがあり、上階は市営住宅となっている。昭和49年竣工と相当年数を経過しているためか、このたび平成31年の完成予定で建て替えられることとなった。よって翁湯は3/25をもって休業するという。(Twitter:雑誌『恋と童貞』公式アカウントさんによる情報)

DSCN5638ふらっと立ち寄りにくい雰囲気だが、暖簾をくぐってしまえば見知らぬ者どうし裸の付き合い。しかし客は少なく、年間延利用者数約21,597人(平成26年度実績)ということは1日平均約70人。しかし賑わった時代も当然あったのだろう。洗い場のカランの数はやたらと多い。湯船は1つだけ。東海道五十三次の神奈川宿のタイル絵は、殺風景な浴室内での唯一の装飾。かすかな塩素臭、ピリピリとした刺激は気のせいではないはず。神奈川県浴場組合の紹介ページにはこう記されている。「寿町地区の衛生向上の為に頑張っています」。