西武×横浜(西武第二球場)世間の話題といえば野球賭博問題ばかりで、すっかり忘れられているのか、来週末の公式戦開幕への盛り上がりなどまるでない今日この頃。オープン戦は地方遠征中だし、それではファームはどうなっているのかと、西武第二球場へ。イースタンリーグはすでに12日より開幕しており、この時期は開幕1軍に向け、若手もベテランもアピールの場。今日は奇しくも隣の西武プリンスドームでは、ホークスを迎えて1軍のオープン戦が同時刻に試合開始。応援のラッパや賑やかな歓声がよく聞こえてくる。こちらはたまに拍手が沸き起こるくらいで、ほとんどは選手たちの声。まさに明と暗、光と影。

西武×横浜(西武第二球場)玉村(西武)と国吉(横浜)の両先発で始まった試合は、格の違いを見せつけたとでも言うべきか。乙坂のタイムリーと下園の犠牲フライで2点を先制し、次の回には柳田のソロホームランで1点を追加。二番手の福倉から白根が2ランホームランを放ち、今日の白根は3安打の大活躍。新加入でいまだ知られていない存在だが、「島根のジャイアン」の異名も伊達じゃない。肝心な場面で凡退する石川には困ったものだが、ベテランの下園や井手も元気そうでなにより。

西武×横浜(西武第二球場)そして国吉の好投が光った。7回を投げて被安打2は頼もしい。唯一許した失点は内野ゴロ併殺の間。長田が8回に、大原が9回に登板し、最後はショート百瀬のトンネルに笑わせてもらったが、後続を連続三振に切って取り、試合終了。横浜が一方的に試合の主導権を握る展開。西武ナインはいつ円陣を組んで「がんばろう」と言うのか注目していたというのに、結局はやらずじまい。そういえば広島から移籍した木村昇吾ははつらつとプレーしており、彼自身にとってイースタンの各球場は懐かしく映るだろう。これからさんざん訪れるでしょうけど。