小さな旅 むさしの湯(さいたま市見沼区南中野)神奈川県内の我が家から電車とバスを乗り継いで約2時間半。なるほど「小さな旅」とはよく言ったものだ。しかし近隣にお住まいの方にとっては、小さな旅どころか日常の延長だろう。大宮駅より東にまっすぐ約3km、さらに東に行けばクチコミ評価も高い「見沼天然温泉 小春日和」もあるが、むさしの湯は典型的なスーパー銭湯の佇まい。果たして旅行気分は味わえるのか。

小さな旅 むさしの湯(さいたま市見沼区南中野)建物は2棟並んでおり、スロープの渡り廊下で接続している。入館してすぐ真正面にフロント、券売機は背後に2台、通路は各所への動線が交錯し、混乱や混雑に影響しないのかと疑問だ。

浴室の「木の湯」「石の湯」は男女日替わり(男性は偶数日が石の湯)。ざっくり言えば湯船の縁が木か石かの違い、細かく言えば湯船の種類や数が異なる。脱衣所の入口からして薄暗いのはどういうわけか。浴室にいたっては照明器具がいくつか取り外されている。高級感を演出するほどの風情はないのだが。

小さな旅 むさしの湯(さいたま市見沼区南中野)湯船の1つ1つはやたらと大きい。炭酸泉は県内最大級を自称するが、さもありなん。さらに大きな湯船も隣に設けており、ゆったりと湯につかれる反面、広さを持て余している感も。

露天風呂は入浴剤のイベント湯のほか、温泉を使用した檜風呂や樽風呂もある。湯船は大きいに越したことはないが、すべて浅めに作っており、全身浴なら無理な恰好をして肩まで浸かるよう。しかも、ぬる湯ばかり。長湯派にはよいが、メリハリがあっても良い。温泉は地下1,500mから湧出し、淡黄色の湯。眺める景色といえば星空だけ。

小さな旅 むさしの湯(さいたま市見沼区南中野)食事処は吹き抜けの開放感。2階にはボディケアと、わずかな広さだが仮眠スペースもある。大広間でもあれば家族や仲間とのんびり滞在できるのだろうが、その点で長時間利用には不向きか。小さな旅とは言うけれど、旅情はおろか、非日常的な雰囲気はどこにもなく、どこにでもありそうなスーパー銭湯の雰囲気。気軽さが魅力なのかもしれない。

小さな旅 むさしの湯
源泉/宮の湯(ナトリウム−塩化物泉)
住所/埼玉県さいたま市見沼区南中野422-1 [地図]
電話/
交通/JR大宮駅東口よりバス「南中野」停下車すぐ
料金/(平日)大人750円、子供370円
   (休日)大人850円、子供420円
    ※子供は4歳〜小学生
   岩盤浴400円(25分間・セット料金設定あり)
時間/9:00〜24:00、不定休

(追記-2016/5/19)
公式サイトによると6/30をもって閉店するとのこと。