見沼天然温泉 小春日和(さいたま市見沼区染谷)先日発売された「温泉批評」2015春夏号では、ぬる湯や冷泉を特集しており、とても興味深く読んだ。最近では源泉かけ流しが持てはやされており、人肌程度のぬる湯にしたり、あえて非加熱とする施設も増えている。施設にとっては燃料経費節減の利点もあろうが、客にとっては源泉本来の個性が楽しめるから大歓迎だ。

見沼天然温泉 小春日和(さいたま市見沼区染谷)今回は温泉批評で紹介されていた施設の中から、さいたま市見沼区の見沼天然温泉小春日和を訪ねた。これまでガイドブックなどで見かけてはいたが、交通便の悪くて躊躇していた施設。大宮駅から路線バスに乗るが、最寄りのバス停から徒歩15分となかなかの距離感だ。幹線道路に面しているでもなく、周囲は田舎らしさ漂う住宅地。創業者の自宅敷地で温泉掘削したというから、そういうことかと。

見沼天然温泉 小春日和(さいたま市見沼区染谷)とかく広大な敷地。庭木や石を活かし、渡り廊下からは中庭を眺め、池には鯉が泳ぐ。食事処を通り過ぎ、館内のいちばん奥に浴室がある。

源泉は38.4℃で、地下1,500mから湧出する。これを「非加熱」「加熱」に分け、いずれも循環なしのかけ流しで使用している。塩分を多く含むことが特徴。塩化物泉を「温まりの湯」「熱の湯」などと言ったりするが、成分が濃いため、5歳以下の子供は入館不可としている。

浴室内は非加熱と加熱の湯船が1つずつ。どちらも露天風呂に面しており、窓越しに明るい日差しが注ぐ。源泉は無色透明だが、湯船では薄茶色に濁っている。ちなみに浴室内にはサウナや水風呂、さらにはジャグジーもあって、どこにでもある温浴施設の室内風景となんら変わりはない。

見沼天然温泉 小春日和(さいたま市見沼区染谷)

ゆったりとした気分で温泉を楽しむなら露天風呂だ。非加熱、加熱ぬる湯、加熱あつ湯の3種類の湯船があるから、交互浴も楽しい。いちばん人気はやはり非加熱かけ流しの湯船で、外気にさらされているせいか、人肌程度にぬるく(天候によっては人肌以下)、うとうとしてしまう。吐水口からは源泉が絶えず注がれており、しゅわしゅわの新鮮さが感じられる。露天風呂から眺める植栽は純和風庭園といった趣。庭師の手入れも大変だろうな、と思う。

日がな一日、のんびり過ごすならば、入館料1,000円以下は良心的。なおかつ12時までに入館すれば、550円とさらにお得。2階には仮眠できる休憩室もある。帰りは無料送迎のワゴン車(平日のみ)で北浦和駅へ。運行は毎時1本にも満たず、ついつい時計が気になってしまった。

見沼天然温泉 小春日和
源泉/染谷天然温泉花みずき(ナトリウム−塩化物強塩温泉)
住所/埼玉県さいたま市見沼区染谷3-191 [地図
電話/048-686-3636
交通/JR大宮駅東口よりバス約25分「染谷新道」停徒歩15分
   埼玉高速鉄道浦和美園駅からバス約20分「染谷新道」停徒歩15分
   JR京浜東北線北浦和駅より無料送迎バスもあり(日・祝運休)
   埼玉県道214号線「片柳コミュニティセンター入口」交差点より約900m
料金/(平日)大人800円、小人500円
   (休日)大人900円、小人600円
    ※小人は5歳以上
時間/(平日)10:00〜24:00、(休日)9:00〜24:00
    年中無休