おがわ温泉花和楽の湯(埼玉県小川町角山)大手クチコミサイト「@nifty温泉」で昨年の全国総合ランキング3位に輝いた、埼玉県小川町のおがわ温泉花和楽の湯。小川町といえば、かつてカラオケが売りの「小川ラドンセンター」を訪ねたが、そもそも紙すきくらいしか有名ではない田舎町。それなのに花和楽の湯は人気温泉ランキングでは1位というから、いったいどんな施設なのか。

おがわ温泉花和楽の湯(埼玉県小川町角山)とくに栄えているわけでもない小川町中心部、花和楽の湯の和風の佇まいは、夜だとひっそりとしている。道をはさんで向かいには系列のカワラスポーツクラブ。ちなみに滑川町の「なめがわ温泉 花和楽の湯」は姉妹店で、そちらも評価が高い。いまさらだが花和楽は「かわら」と読み、元々は明治初期に創業した瓦屋に由来する。

IMG_0966フロントでは下足の鍵と引き換えに、ロッカーの鍵を受け取る。入館料には岩盤浴と館内着が含まれており、これらは次の総合受付で受け取る。浴室はそのまま直進。

高級旅館を思わせる門構えに始まり、庭を囲んで各所を渡り廊下でつなぐ館内構成は、空間や動線の合理化を最優先するスーパー銭湯とは対極にある。館内案内図では残念ながら位置を把握しづらく、ただやたらと施設規模が大きいことだけは理解できた。

おがわ温泉花和楽の湯(埼玉県小川町角山)

ただ、そのわりに浴室自体はさして広くはなく、例えて言うなら老舗温泉旅館の大浴場並みにシンプル。小屋組を見せた勾配天井が特徴的で、室内には洗い場のほか、地下水を沸かした浴槽、水風呂、サウナだけ。お湯は鬼瓦を模った吐水口から注がれる。ジャグジーもBGMもないから静かだ。

おがわ温泉花和楽の湯(埼玉県小川町角山)

サウナは5分おきの自動ロウリュだが、1時間おきにロウリュサービスも実施している。サウナ室自体も広くないから定員12名。担当者の顔写真とメッセージを掲示しており、パンッ!パンッ!とタオルの乾いた音とともに、力強い熱波を浴びせてくれた。サウナストーブが小さく、アロマ水の量も少ないので、マイルドで「ちょうどいい熱さ」だ。ロウリュが終わると、すぐさまジュースを売りにくる。なかなか珍しいサービスだ。

おがわ温泉花和楽の湯(埼玉県小川町角山)

>露天の岩風呂では温泉を使用している。無色透明、pH10.1の高アルカリ泉だが、源泉の個性はあまり感じられず。半身浴や寝湯でも楽しめるよう、内部で段差を付けているのはよいが、全体的には浅めでお湯はぬるめ。ほかに炭酸泉もある。夜は薄暗く、正面に雑木林だけを眺める景色は、里山情緒たっぷり。

おがわ温泉花和楽の湯(埼玉県小川町角山)岩盤浴は男女同室のほかに、女性専用もある。本来は利用不可のはずの子供がいて、やはりじっとしていられないのか、気になるのは注意する親御さんのひそひそ声。運が悪かったのだと思いたい。そして、欲を言えば、しっかりとした休憩スペースがあればよいのだが。

18時以降なら入浴だけの料金設定もあるが、基本は岩盤浴と館内着つき。これらのセットが脱衣所ロッカーの半分を占めてしまうため、荷物が多い客はどうしているのか。「岩盤浴は今日は(やらなくて)いいか」などという会話も聞こえてくるし、館内着がペラペラの浴衣とあっては寒くていられない。使わないまま返却した客のリネンも洗濯するのだろうから、なんと不経済なことか。

おがわ温泉花和楽の湯(埼玉県小川町角山)食事処では地元食材のメニューも提供しており、全体的に和食メインの上品路線という印象。年配客には喜ばれそう。施設のコンセプトとして「泊まれない旅館」を謳っており、ぜひ食事処も利用しつつ、長居して寛ぎたい。平日の夜はかなり空いており、にわかに信じがたいが、クチコミを見れば休日には入館制限もあるという。一般的なスーパー銭湯とは一線を画するため、それが理解できる大人向けの施設だと思う。

おがわ温泉 花和楽の湯
源泉/小川湯元天然温泉(単純温泉)
住所/埼玉県比企郡小川町角山26-2 [地図]
電話/0493-73-2683
交通/東武東上線・JR八高線「小川町」駅より徒歩8分
     国道254号線「小川小学校東」交差点より県道11号線経由で約700m
     国道254号線(小川BP)「高谷」交差点より県道11号線経由で約1.7km
     ※無料駐車場約130台分あり
料金/大人1,380円、小人690円
     (夜割料金)大人1,180円、小人600円 ※18:00以降
     ※タオルセット、岩盤浴着、浴衣つき
     (シンプルコース)大人880円、小人550円 ※18:00以降
     ※タオルセット、岩盤浴着、浴衣なし
時間/平日10:00〜23:00、休日10:00〜24:00
     不定休