ヤクルト×横浜(神宮球場)

ヤクルト×横浜(神宮球場)昨晩は痛恨の満塁被弾で5位が決定してしまったけれど、どすこい中継ぎ議論はさておきとして、その翌日に月間MVPを受賞するなど皮肉めいている。思い返せば前回6月の受賞時もそうだった。

さて、シーズン最終戦が消化試合。ハラハラドキドキが143試合も楽しめたと思えば、例年になく充実したシーズンだったのかな、と。久保康友(#27)は最多勝のタイトルを懸けての登板だけど、ほかは関根、桑原、飛雄馬といった若手も名をつらねる先発オーダー。

ヤクルト×横浜(神宮球場)ヤクルトの先発ライアン小川に対し、初回には満塁のチャンスを得るも、畳み掛けられないのが横浜の「あと一歩及ばず」を象徴している。もっとも黒羽根には無理だとは、さすがデータ通り(参照)。

試合は中盤に差し掛かり、ヤクルトはタイムリーで挙げた1点、横浜は白崎のプロ初ホームランで挙げた1点と互角の戦い。しかし6回には、横浜の守備に悪い流れが。2死1塁からさほど難しくないであろう打球を、サードの飛雄馬がヒットにしてしまうと、その直後、雄平にはタイムリーを許してしまう。桑原と関根の左中間に若さが出たとも言えるだろうか。これでヤクルトは2点のリード。

ヤクルト×横浜(神宮球場)久保にはそのあと代打が送られ、最多勝の夢は潰えたが、ヤクルトにとっては小川の二桁勝利を目前にして悪夢が待っていた。8回の横浜の攻撃は、代打松本のタイムリーで1点差に詰め寄るが、白崎の高く打ち上げた打球は、レフト飯原のグラブに収まりチェンジ…。かと思いきや見事にポロリ。背後から轟く歓声に、飯原の心境やいかに。

ヤクルト×横浜(神宮球場)ラッキーな2点タイムリーエラーが決勝点となり、最終戦に勝利。勝負は時として運を味方に付けることも必要だ。

チームは67勝75敗2分の勝率.472。ヤクルトに対しては8つの勝ち越し。一時はCS進出に手が届くかとも思われたが、結果は2年連続の5位。

ヤクルト×横浜(神宮球場)2年連続最下位のヤクルトは、チームを5年間率いた小川監督が退任。試合後のスピーチでは監督が涙するも、セレモニー自体はそれで終了。レフトスタンドが勝利の二次会を終えると、すでに22時。そのあとライトスタンドは鳴り物なしで、いったいどちらの本拠地なのだか。