山元湯(横浜市中区山元町)根岸線石川町駅から東に延びる元町商店街。ハマトラでおなじみのブティックなどが軒をつらね、ハイソな雰囲気が漂っている。しかし、駅の裏手(南側)はずいぶんと起伏があって、高台には横浜女学院が建ち、さらに行くと今度は下り坂。それまでとは打って変わって、路地に入ると古い家が密集している。傾斜地であることに加え、道幅が狭いため建て替えができないのだろうか。山元湯はそんな一画にある。

山元湯(横浜市中区山元町)木造モルタル塗りで、ぱっと見は銭湯らしくない外観。通り側正面に壁を設け(裏に下足箱)、左右の暖簾から入る。番台式で、ご主人は常連さんの話相手をしていた。というより数人しかいない客はみな常連のようだ。貸しタオルのサービスがあるのに、ショーケースの中には固形石鹸など数点しかない。推測するに、常連客は棚に各々の洗面用具を預けているだろうから、タオルを忘れても問題なし、と。通りすがりにひとっ風呂なんて客は、この立地、佇まいではまずいないであろう。

山元湯(横浜市中区山元町)浴室は壁側に7つ、そして6つ、真ん中に5-5のカランが並んでいる。ケロリンでなく山元湯のネームが入った洗面桶。湯船は2つで、バイブラ湯と薬湯(深湯)とごく普通。温度計は45度を指しているが、実際には40度くらいだろうか。背景には本栖湖から眺めた富士山が描かれており、H23/4/3の日付け。

帰りはバスで桜木町へ。ひと眠りしている間に、昭和から平成の風景へとタイムスリップしたような感覚だ。

山元湯(神奈川県浴場組合)

山元湯
住所/横浜市中区山元町1-44 [地図]
電話/045-641-5979
交通/JR根岸線石川町駅より徒歩12分
     JR根岸線桜木町駅よりバス「山元町自治会」停下車1分
料金/大人450円、中人180円、小人80円
時間/14:50〜23:30、毎週木曜日定休