IMG_0324都内の銭湯も廃業ラッシュに歯止めがかからないのが現状だが、そこにきて新規オープンの話題が。といっても公設浴場で、旧十思小学校を再生した「十思スクエア」の別館2階。入口に守衛さんがいて無意識にビビるが、閑散としたホールから階段を上がると、これまた閑散としたホールに十思湯の入口。せめて暖簾で風情を出してくれればよいが、あるのはプレートだけという素っ気なさ。

IMG_0326フロントで料金を支払い、廊下の先に男女の脱衣所。さすがにここには暖簾がかかっていた(次の写真)。100円返却式ロッカーがずらっと並び、ほかに給水器と体重計。浴室はモノトーンのシックな雰囲気で、手前右手に洗い場が2列(12ヶ所+立ちシャワー2ヶ所)。すべてブース型なのは最近の主流か、さらにシャンプーやボディソープも備え付け。ついでに言えば、レンタルタオルは100円と良心的だ。

IMG_0327湯船は半身浴用に段差を広く設けたもの(40℃)と、そうでないもの(42℃)の2つが並んでいる。前者にのみジャグジーが2つ付いている。サウナはタオル代込みだが、別料金で400円もするから躊躇してしまった。水風呂は25℃とぬるめだが、サウナを利用しない客でも夏は爽快感あり。湯温もしかりだが、湯船の縁などに設けた手すり、広めの通路などバリアフリー対応も万全。

IMG_0325室内奥の壁一面を乳白色のガラスブロックにして採光を確保するとは現代建築ならではの発想だが、その一方で、日本橋が題材の浮世絵をタイル画として使用するなど、銭湯風情やご当地風情を打ち出すことも忘れていない。館内にはBGMが流れているが、「つぐない」だったり「時の流れに身をまかせ」だったり、なぜかテレサ・テンばかり。客層に合わせた配慮なのか、ご主人の好みなのか、最も銭湯らしさを感じた瞬間だった。

十思湯
住所/東京都中央区日本橋小伝馬町5-19 [地図
電話/03-6264-9920
交通/東京メトロ日比谷線小伝馬町駅4番出口より徒歩3分
料金/大人460円、中人180円、小人80円
     サウナは別途400円
時間/15:00〜23:00、毎週日曜日定休

中央浴場組合公式サイト

IMG_0320隣接する旧中央区立十思小学校は、関東大震災後の復興小学校として、昭和3年に建築(RC造3階建)された。平成2年に廃校となり、現在は福祉施設や地域団体などが入居する複合施設「十思スクエア」として活用されている。写真右奥が十思湯の入居する別館で、さらに隣接して十思公園がある。この一帯は江戸時代に牢屋敷が置かれていた。