横浜×千葉ロッテ(横浜スタジアム)鬼門としている交流戦で、ここまでの借金1とはたいしたもの。今日の先発・井納翔一(#15)でチャラにし、あわよくば勝ち越してリーグ戦再開を迎えたいところ。不安要素は、ここにきてのブランコ、筒香、梶谷らの戦線離脱だが、そんなの無用の心配だとばかりに初回から打線が火を噴いた。初回に「ゴメス」こと後藤武敏の2ランで口火を切れば、今日は面白いように点が入る。ホームラン、タイムリー、押し出し。結果を先に言えば、無得点に終わったのは5回と8回の2イニングだけ。打ちも打ったり16安打、11得点と打撃爆発。

横浜×千葉ロッテ(横浜スタジアム)2連続ボークのシーンなど初めて見たが、これも藤岡の焦りか。続いて登板した木村や服部からも後藤はタイムリーを放ち、1軍昇格の初日から4安打4打点と大暴れ。グリエルは後藤の前で猛打賞。バルディリスに快音が聞かれなかったのは寂しいが、初回には横っ飛びキャッチでピンチを救ってくれた。そのあとの多村の、矢を刺すかのようなホームへの好返球。この2つのプレーがなかったら、試合はどうなっていたかわからない。

横浜×千葉ロッテ(横浜スタジアム)5月の月間MVPを受賞し、いまやチームの柱となった井納。今日は打線の援護を貰いながらも、褒められた内容ではなかった。伊志嶺の第一打席(3回)に突如として制球が定まらず、連打で3点を失うと、さすがにバテたか8回にも連打を浴びてさらに3失点。楽な試合展開だっただけに、ライトスタンドからは「もう代えてやれよ」との声も上がるが、完投させたのはお仕置きか。140球を投げ、被安打13の6失点は、快勝ムードの中にもやもやを残した。強いて評価すべきは、中軸打線を抑えたことくらいか。リーグトップタイの8勝目。

横浜×千葉ロッテ(横浜スタジアム)「ゴメスです!」の一言から始まったヒーローインタビュー。出番の少ない男たち(後藤・井手・多村)が、ここぞとばかりに大活躍。交流戦の借金のチャラにし、さらにはあまり知られていないが、10試合目(ほか2試合は雨天中止)にして魔の水曜日をようやく勝利で飾った。