焼津駅前健康センター(静岡県焼津市栄町)健康ランドの多くはロードサイドにあり、車がないと送迎バスに頼らざるを得ない。健康ランドといえば大衆演劇だが毎日開催している施設は意外と少ない。この2つの悩み(?)を解決するのが、焼津駅前健康センターだ。その名の通り、焼津駅がすぐ見える好立地にして、車で訪れても駐車場は無料になる。運営するのは焼津ミマツという会社で、県内外にアミューズメント施設を展開し、温浴事業では焼津駅前健康センター(昭和59年開業)のほか、千葉県野田市の七光台温泉(平成16年開業)も手掛けている。

焼津駅前健康センター(静岡県焼津市栄町)いくら地方都市とはいえ、入館料金は健康ランドの相場よりも割安。しかも15:30以降の入館なら1,000円となる。大衆演劇は月替わりで毎日昼夜2回。この観劇も入館料金に含まれている。リクライニングシートの仮眠室で朝まで滞在したとしても、たったの2,000円。良心的すぎる料金設定だ。昭和59年オープンとあって、館内の雰囲気や各室の配置は「昔ながらの…」というのが第一印象。フロントで入館料金を支払い、ロッカーの鍵と館内着などがセットになったバッグを受け取る。館内着は中途半端な丈の浴衣タイプで、短パンつき。1階には浴室のほか、ゲームコーナー兼喫煙室と癒し処(マッサージ)がある。

浴室には大小の温泉浴槽(小さい方はバイブラ&ジャグジー)、水風呂、高温サウナ、漢方薬湯、それにカラン9つ。健康ランドとしては小規模だが、湯船の数が少ないせいか、ゆったりとしている。温泉は無色透明で個性は感じられないが、インターネットであちこち調べてみると、源泉の黒潮温泉は昭和58年に地下1500mから湧出。塩分濃度は海水の半分ほどだという。漢方薬湯は8種類の草根木皮を詰めた袋が2つも沈んでおり、お湯は黄土色に濁っていた。皮膚の薄い箇所にはヒリヒリとした刺激もあり、温泉との相乗効果で身体がポカポカしてくる。

はる駒座はる駒座

大衆演劇は2階大広間にて昼の部13:30〜、夜の部18:30〜。10月は剣戟はる駒座(不動倭座長)の公演。前半の「やくざ巡礼」では、子役の演技におばさま達はもらい泣き。休憩をはさんで後半は、浪曲や歌謡曲に合わせて踊る舞踏ショー。手拍子はもちろんペンライトを振る客もいて、座長や若手俳優がポーズを決めると、会場が大いに沸くのであった。夜の部が終わったのは21時。すぐさま客の見送りに立つなど、「会いに行けるアイドル」よろしく客のハートを鷲づかみ。大衆演劇の人気がいまだ根強いことも頷ける。

焼津だけあって食事は海の幸を抜かりなく揃え、良心的な価格。館内は気兼ねない雰囲気だから、日がな一日のんびりするのはもってこい。客層は中高年がメインだが、平日とあって常連が多いように見受けられた。地元ではリーズナブルに楽しめる娯楽として、不動の地位を築いているのだろう。

焼津駅前健康センター
源泉/黒潮温泉(カルシウム・ナトリウム−塩化物泉)
住所/静岡県焼津市栄町1-13-1 [地図
電話/054-627-7200
交通/JR東海道線焼津駅南口より徒歩2分
料金/(10:00〜)大人1,500円、小人500円(4〜12歳)、3歳以下無料
     (15:30〜)大人1,000円、小人500円(4〜12歳)、3歳以下無料
     ※館内着、バスタオル、フェイスタオルつき
     (ひとっ風呂コース 10:00〜2:00の3時間)700円
     ※フェイスタオルつき、休憩室は利用不可
     (朝風呂コース 6:00〜8:00)500円
     ※フェイスタオルつき、9時まで滞在可
     深夜割増料金1,000円
時間/24時間営業、年中無休

(追記-2017/3/10)
建物内外をリニューアルし、コンセプトも一新。
2017/3/10より「エキチカ温泉・くろしお」としてオープン。
料金/時間制コース(60分) 最終受付24時
      平日:大人600円、小人350円
      休日:大人700円、小人500円
      ※60分を超え30分ごと150円課金
     フリータイムコース タオル・館内着付き
      平日:大人1,380円、小人350円
      休日:大人1,480円、小人500円
      ※25時以降の滞在は深夜料金1,500円加算
     深夜コース 1:00〜5:00の入館
      平日:大人2,000円、休日:大人2,100円
     朝風呂コース 5:00〜8:00
      全日:大人600円、小人300円
時間/10:00〜翌9:00、年中無休