横浜×広島(横浜スタジアム)今夜の広島戦を振り返れば、おおざっぱの一言に尽きる。予告先発で高崎と知った時点で、相手は駆け出しの中崎だし、中盤まで持ちこたえれば、あとは打線の勝負になるのかな、と。蓋を開けてみれば、高崎、中崎ともにパッとせず、高崎にいたっては新外国人キラに先制2ランを浴びるわ、押し出しの四球を与えるわで、さんざんな内容。先発投手としての高崎の信頼感たるや、底無し沼に落ちてしまったな。

横浜×広島(横浜スタジアム)追い付きたくても追い付けない展開だったが、5回裏から形勢逆転。マシンガン打線が火を吹き、イケイケムードで同点とすると、石川が誕生日を自ら祝う勝ち越しのタイムリー。下園もタイムリーで続くが、オーバーランして一二塁間で挟まれる間に、もたもたしていた3塁ランナー鶴岡は三本間で挟まれ、万事休すと思われた瞬間、ボールは転々とし2者生還。結局7点を奪うビッグイニングとなった。

しかし、横浜にとっては何点差あればセイフティリードと言えるのか。得点は多いに越したことはないし、ついつい欲張ってしまう。6回には3点、7回には4点を奪い、中盤3イニングだけで14点。しかし1点ずつ失点するのだから、バカ試合も大概にしろよな、と。

横浜×広島(横浜スタジアム)大量ビハインドでも諦めずに熱い声援を送るレフトスタンドには関心するが、終わってみれば広島13安打8点、横浜19安打17点。2試合、3試合分にも匹敵する派手な打ち合いとなった。約4時間の試合のなかで、キヨシ監督の言葉を借りれば、「(高崎って)今日投げたっけ?」。この勢いを明日にも繋げてほしいが、波留コーチはこう言うかもしれない。「相手があることだから」。

横浜×広島(横浜スタジアム)お立ち台には2回1失点でプロ初勝利の小林寛(#12)、そして決勝タイムリーの石川雄洋(#7)。おおざっぱな試合に埋もれてしまったが、3ランを含む6打点のブランコの活躍も光った。

「27歳に何を期待すればよいか?」との質問に、「優等生になること」と答えた石川。理解されがたいキャラクターであることは確かだ。