横浜×中日(横浜スタジアム・オープン戦)世間の注目といえばWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)日本代表の活躍。戦いの場をサンフランシスコへと移し、世界一をかけて決勝ラウンドに挑む。そのさなかに行われているにも関わらず、例年以上に注目されていないのがプロ野球のオープン戦。春の麗らかな天候とともにベイスターズも本拠地・横浜スタジアムへと帰ってきた。

今日の相手は中日ドラゴンズ。到着したときすでに初回の攻防を終え、さっそく2点のビハインド。そんなのは所詮ちっぽけなこと。今年より新制度となったB☆SPRIT友の会に入会すべく窓口を訪ねたら、スペシャル会員(8,000円)は申込殺到で、入会用紙を切らしていると言うではないか。なんたる怠慢か。そのせいで無料特典であるはずのオープン戦チケット1,000円を支払わざるを得なくなってしまったのだ。

横浜×中日(横浜スタジアム・オープン戦)しかし、苛々とした気分を吹き飛ばす展開が直後にやってきた。電車にも遅れが生じるほどの強風は、ハマスタではセンター方向へと吹いていた。絶好のホームラン風を味方につけ、2回には荒波が2ランホームラン。3回には新加入のブランコ、そしてラミレスの連続ホームラン。なんと高城にも一発が飛び出して一挙5得点。5回にはルーキー白崎と石川の連続タイムリーでさらに2点を加え、7点リードの一方的な展開とは夢のよう。投げては先発のルーキー三嶋が許したヒットは初回の3本のみ。中日の先発・中田賢一とともに5回をもって降板した。

横浜×中日(横浜スタジアム・オープン戦)平日のデイゲームとはいえ、ハマスタ初戦とあってライトスタンドは公式戦さながらの客入り。序盤に盛り上がりすぎて、試合の大勢が見えてくると、明らかに仕事をサボって観戦していたであろう客の帰り支度もちらほら。新応援歌もさんざん歌ったし、モーガンのひょうきんな姿も見たし、にわかに沸いたのは横浜に復帰した多村やベテラン金城の打席。外野に関していえば、小池や下園も控えているし、攻守に選手層が厚いなぁと思ってしまうのは気のせいか。

横浜×中日(横浜スタジアム・オープン戦)さて、6回に登板した菊池がクラークに2ランホームランを浴びるも、その後は加賀、藤江と繋いで最後は山口。中日打線を何とかしのぎ、ハマスタでのオープン戦の初戦を白星で飾った。公式戦でこのような展開はありえないだろうけど、モーガン、ブランコ、ラミレスと並んだクリーンナップは相手チームをビビらせるのにじゅうぶんだ。ハマスタ開催のオープン戦は18日(月)を休養日として、なんと9連戦。ファンの皆さん!しっかり予習をして公式戦に臨もうではありませんか!