梅の湯(東京都足立区千住旭町)古くは日光街道の宿場町として、現在は常磐線や東武電車など5路線が乗り入れるターミナル駅。北千住は足立区きっての繁華街だが、駅徒歩圏にはまだまだ多くの銭湯が残っている。そもそも「銭湯といえば足立」という小冊子が配布されているほど、下町情緒にあふれている地域なのだ。そして北千住駅よりいちばん近い銭湯が、東口(電大口)の梅の湯。なんと徒歩1分という好立地だが、クラシカルな佇まいは健在。千鳥破風+唐破風の屋根には懸魚の装飾、屋号染め抜きの暖簾、玄関口には鯉の滝登りを描いたタイル絵。昭和30年の建築だという。

梅の湯(東京都足立区千住旭町)番台だけは改修されており、玄関のほうを向いていた。脱衣所の監視はカーブミラーにて。身長計や体重計のほかに、ぶら下がり健康器も。浴室に入って目を引くのは、湯船の上に描かれた大きなペンキ絵。男湯には富士山が描かれている。中島盛夫師によって昨年5月に描き替えられたもの。

洗い場は窓側より7つ、中央島列が6-6(シャワーなし)、間仕切壁側に6つのカラン+立ちシャワー2つ。湯船は深湯と浅湯の2つが並んでおり、どちらも同じくらいの大きさ。深湯には腰掛けのジャグジーが、浅湯にもジャグジーが1基。さらには「岩盤泉」と称するセラミックタイルが座面と背中に当たるようにして、計3つ設置されている。天然鉱石を粉末細粒にし、焼成したもので、銭湯ではたまに見かけるもの。いわゆる「ガリウム温浴泉」でもあるから、ラジウム温泉全面推しとも言える。

「遠赤外線鉱泉浴場」なる看板もあって、長々とした能書きによれば、活水炉過器を使用することで血行促進などに効果があるとか…。ともかく、下町ならではの熱めのお湯でぽかぽか。しかも湯冷めしないで電車に乗れるという、素晴らしい銭湯だった。

梅の湯(東京都浴場組合)
銭湯といえば足立(足立区浴場組合)

梅の湯
住所/東京都足立区千住旭町41-11 [地図
電話/03-3881-6310
交通/北千住駅東口(電大口)より徒歩1分
   (JR常磐線、東武伊勢崎線、つくばエクスプレス、東京メトロ日比谷線・千代田線)
料金/大人450円、中人180円、小人80円
時間/16:00〜24:00、不定休