彩香の湯(埼玉県戸田市氷川町)埼京線で荒川を渡ると埼玉県戸田市。都県境の戸田公園駅は戸田競艇場や漕艇場の最寄駅。東京五輪のボート競技の会場だったことにちなみ、駅前の通りは「オリンピック通り」と名付けられている。その通りを西に2kmほどの住宅地に彩香の湯はある。戸田公園駅や都営三田線高島平駅から無料送迎バスも運行している。

今年12月30日にオープン10周年を迎える日帰り温泉施設。1階は駐車場、2階は浴室や食事処、3階は休憩室やマッサージなど。フロントでは下足箱の鍵と引き換えに、脱衣所ロッカーの鍵を受け取る。館内の飲食などは退館時に精算するシステム。カミソリ無料サービスなど、サウナ施設っぽい一面も。フロントの背後に食事処、そしてロビーの一角にある暖簾をくぐると脱衣所〜浴室がある。

埼玉県といっても都心に近いせいか、浴室自体はあまり広いとは感じなかったが、湯船はひと通り揃っている。入口側より高温ドライサウナと、通路をはさんで向かいにゆったりとした水風呂。ジャグジーは中で深さを変えて寝湯と立ち湯。腰掛け湯(流水ベンチ)。そして桧湯では源泉を使用している。ウーロン茶のような色をしており、かすかな油くささも感じられる。

露天風呂はすべての湯船に温泉を使用している。3つ並んだ壷湯、うっすらとお湯を満たした寝ころび湯、岩風呂には寝湯もある。「薬蒸湯」は独立した部屋のつくりで、室内にはちょっと熱めの湯船が1つ(非温泉)。スチームサウナを兼ねており、よもぎの香りが室内に立ち込めていた。週替わりで漢方やハーブは週替わり。静かに湯につかりたい人にはもってこいだ。

彩香の湯のいちばん人気は源泉掛け流しの湯船で、幅5尺の鋳物羽釜を使用している。大人2人が精一杯の大きさなので「10分まで」という但し書きも。地下1,500mから湧出する源泉は泉温42℃だが、湯船はもっと温め。加温や加水、循環処理をしていないため、泥水のように濁っているが、これが本来の源泉の姿。湧出量の問題もあろうが、小さいながらも源泉本来の湯船を設けていることは、温泉マニアにとって嬉しいことだ。

彩香の湯パンフレット

風呂上がりに寛ぐとすればホールのソファか食事処。3階のレストルームにはリクライニングチェアが並んでおり(一部は女性専用)、静かな室内では仮眠する人が多数。いずれも有料だが舞台付き大広間の多目的室や貸室(3室)もあって、田舎の温泉施設っぽさも。平日の夕暮れ時は全体的に空いていたが、果たして休日はどうなのか。東京都から川を越えただけで、入浴料もぐっと安くなる。都内からの客も割合的に多いのではないだろうか。

彩香の湯
源泉/天然戸田温泉(ナトリウム−塩化物強塩泉)
住所/埼玉県戸田市氷川町1-1-23 [地図
電話/048-433-2615
交通/JR埼京線戸田公園駅より徒歩23分
     または戸田公園駅・都営三田線高島平駅より無料送迎バス利用
     国道17号線「本町」交差点より約1.8km
     ※無料駐車場200台分あり
料金/大人1,000円、小人500円、幼児無料
     深夜一般料金(22時〜23時の入館):大人800円、小人400円
     ※大人は中学生以上、小人は3歳以上
時間/10:00〜24:00、年中無休