梅の湯(東京都荒川区西尾久)ツイッターで情報発信する銭湯経営者がじわじわと増えているが、荒川区尾久の梅の湯さん(@1010_UMENOYU)もその1人。次代を担う若手の1人とも言える。住所は尾久4丁目だが、最寄りは都電荒川線の小台電停。さんざん道に迷ってしまったが、電停から斜めに延びる小台銀座の庶民的な商店街にあるので、そちらを行けば容易く見つけられるだろう。しかし道に迷ったなかで気づいたのは、大通りこそマンションや築浅の住宅が建ち並ぶのに対し、路地に入ると昔ながらの下町風情も残っているということ。梅の湯は築60年になるというから、この界隈では古い部類だと言える。

梅の湯かるた玄関のすぐ左側に「梅京」という飲み屋、右側にコインランドリーを併設。フロント式で、入浴料を支払ったら脱衣所ロッカーの鍵を自分で選ぶ(上・中・下段)。フロントの脇には小さなロビーもある。圧巻なのは脱衣所の天井だ。「犬も歩けば棒に当たる」から始まるいろはがるたの図柄や、イタリヤ、ソビィエトといった国旗が描かれている。親子で銭湯通いが当たり前だった時代の名残か、いまや貴重な銭湯遺産だと言える。ポストカードにして配布しているので、梅の湯訪問のお土産としてありがたく頂戴した。

浴室は女湯との境壁に8つ、真ん中は島列で8つずつ、外壁側は6つのカランと立ちシャワーが2つ。高温乾式のサウナは無料で、3帖ほどの広さ。湯船は奥に4つ並んでおり、座湯ジャグジーとバイブラ湯がそれぞれ2帖ほど。深湯の実母散薬湯と水風呂は1帖半ほどの大きさ。お湯は42℃くらいか。浴室内は全体的に白タイルでまとめているが、一部に装飾あり。

梅の湯ではFacebookも活用し、銭湯と地域(コミュニティ)のつながり、業界の活性化について積極的に取り組んでいる。銭湯とインターネットは新旧相反するものと思われがちだが、銭湯を知らない世代にとっては親しみやすく、また銭湯を知る世代にとってはとても頼もしく感じるのではないだろうか。

梅の湯(東京都浴場組合)

梅の湯
住所/東京都荒川区西尾久4-13-2 [地図
電話/03-3893-1695
交通/都電荒川線小台停留所より徒歩5分
料金/大人450円、中人180円、小人80円
時間/15:30〜25:00、毎週土曜日定休