山陽館(川崎市川崎区渡田)南武支線川崎新町駅東側の渡田地区には、以前ご紹介した梅の湯を含めて4軒の銭湯が営業している。今回は渡田3丁目の山陽館。

創建が鎌倉中期の古刹、成就院より東に150mほどの住宅地に位置する。昔ながらの佇まいだが、店舗正面はきれいに改修しており、おなじみ「コミカ風呂」の看板。フロントの若いお兄さんはコミカ風呂の理由を知らないと言っていたが、横須賀の明徳湯をきっかけに知りえた情報を今度教えてあげよう。ロビーにはテレビやソファを備えており、浴室ともどもゆったりとしている。

山陽館(川崎市川崎区渡田)浴室に入ると壁側にカランが9つと立ちシャワー1つ、6-6の島列。湯船は奥にL字型に並んでおり、深湯バイブラのイベント湯は黄緑色の入浴剤。浅湯はかなり勢いの良いバイブラと座湯ジャグジー2つ。水風呂とサウナの間の通路より外に出ると、男湯のみという露天風呂がある。石づくりの小さな湯船で、高い塀に囲まれてはいるが、休憩用に椅子を3つ置くなど気が利いている。

浴室の内装はタイル仕上げだが、奥の壁だけは鳥が飛んでいるようなイメージ。飽きのこない感じがコミカなんだろうな、と。整いすぎてあれこれ言うこともないが、近所にあったらいいなぁと思う1軒だ。

山陽館(神奈川県浴場組合)
山陽館(川崎銭湯どっと混む)

山陽館
住所/川崎市川崎区渡田3-14-7 [地図
電話/044-333-7683
交通/JR南武支線川崎新町駅より徒歩12分
     またはJR・京急川崎駅前よりバス「成就院前」停徒歩4分
料金/大人450円、中人180円、小人80円
     サウナは別途250円
時間/13:40〜24:00、毎月7・17・27日定休