南武線矢向駅徒歩圏には温泉銭湯が2軒ある。駅の東側の商店街にあるのが矢向湯、西側の住宅地にあるのが富士の湯だ。どちらも駅までの距離感は同じくらい。驚くべきことと言えば、茶色と黄土色の違いはあれど、そっくりな外観ということだ。親戚関係にあるのか、同じ工務店が施工したのか、こんど訪ねたときは聞いてみようと思う。

富士の湯(横浜市鶴見区矢向)富士の湯は貨物線の踏切を渡ってすぐ。分類としてはビル銭湯で、その名も富士ビル。フロント式でロビーも備えている。脱衣所には自販機、洗面台、マッサージチェア。

浴室は男女日替わりとしているらしく、一般的な銭湯に比べればだいぶ広い。この日の男湯は、入って右手に立ちシャワー2つとカラン6つ。真ん中に5-5の島カラン。湯船のふちに壁を設けてカラン3つ。左手から奥にかけて湯船はL字型に並んでいる。

いちばん大きな湯船には座湯ジャグジー・バイブラ・ショルダーネック・電気風呂・歩行浴を配置。底に玉石が埋め込まれた2帖弱の空間は四方からジャグジーが噴き出し、手すりに掴まりながらぐるぐると歩く。傍から見れば地味だが、これがじつに楽しい。サウナと向い合わせで水風呂。そしてもうひとつは、富士の湯の看板とも言える温泉の湯船だ。透明度30cmほどの黒褐色で、なめらかな肌ざわり。段差に腰掛けて半身浴を満喫した。

この日は露天風呂が女湯側にあったらしく、またの機会にチャンスが巡ってくればいいかな、と。銭湯でしかも温泉というだけでも素晴らしいのに、温泉以外の湯船にも趣向を凝らしており、ちょっとひとっ風呂のつもりが1時間。玄関先には「街のオアシス」との看板を掲げているが、まさにその通りだ。

富士の湯(神奈川県浴場組合)
富士の湯(横浜市浴場組合)

富士の湯
源泉/横浜温泉(ナトリウム・カルシウム−炭酸水素塩泉)
住所/横浜市鶴見区矢向3-28-12 [地図
電話/045-581-0333
交通/JR南武線矢向駅西口より徒歩4分
料金/大人450円、中人180円、小人80円
     サウナは別途220円
時間/14:00〜24:00、不定休(月1回)