川崎市の日帰り温泉といえば「志楽の湯」が有名。この一帯は掘れば黒湯が湧くのか、矢向駅周辺には矢向湯、富士の湯(後日掲載)と、温泉を使用した銭湯もある。しかし今日ご紹介するのは温泉ではない普通の銭湯、しかも志楽の湯から東に200mしか離れていない。

睦湯(川崎市幸区戸手本町)スーパー銭湯を目の仇にしていた時代もあったようだが、この町ではどう共存共栄を図っているのか。志楽の湯は高級感ある落ち着いた佇まいであるのに対し、ここ睦湯はマンション銭湯とはいえ庶民的な外観。サウナは現在200円に値下げしており、志楽の湯の平日平日入館料(タオルなし)に比べれば若干安い。サウナを利用しなければほぼ半額なので、手軽にひとっ風呂したいなら睦湯といったところか。

睦湯(川崎市幸区戸手本町)フロント式で小さなロビーあり。脱衣所はとくに変わったところもなく、浴室はややこじんまり。間仕切壁側にカランが8つ+立ちシャワー1つ、外壁側に6つ、島列は3-3、すべて固定式のシャワー付き。湯船は室内の奥から真ん中かけての変形縦長配置で、電気風呂、ボディマッサージ、立ちジャグジー、バイブラ湯をうまく組み込んでいる。

これだけだと普通の銭湯だが、睦湯には露天風呂と露天水風呂もある。緑色の入浴剤だったが、宝寿湯のプレートもあり、日替わりとしているのだろうか。塀に囲まれ一部に屋根がかかっているが(水風呂はすだれ)、普通のマンション銭湯だと思って訪れているから、ちょっと得した気分。

川崎近辺では志楽の湯の知名度は抜群だが、たまに気分を変えて、「町の銭湯ってどんな感じかなぁ」と立ち寄っていただければ、志楽派の人にも新しい扉が開くのではないだろうか。

睦湯(神奈川県浴場組合)
睦湯(川崎銭湯どっと混む)

睦湯
住所/川崎市幸区戸手本町2-206 [地図
電話/044-511-8412
交通/JR南武線矢向駅から徒歩9分
料金/大人450円、中人180円、小人80円
     サウナは別途200円
時間/13:45〜23:00、不定休