緑ヶ丘温泉(山梨県甲府市緑ヶ丘)銭湯といえばたいてい夕方からの営業だが、甲府市内では午前中あるいは昼下がりに店を開けるのが一般的だ。中でも草津温泉、湯王温泉、緑ヶ丘温泉はなんと早朝6時に開店。出勤前のひとっ風呂も可能というわけだ。緑ヶ丘温泉を訪ねたのは土曜日とあって、地元のおじいさんばかりだったが、皆さん早朝のひとときをゆったりと過ごしていた。もちろん旅行者にとっても朝から温泉めぐりができるとは魅力的。ここは日曜以外は昼休みを挟むので、はしご湯を計画する方は注意されたし。

緑ヶ丘温泉(山梨県甲府市緑ヶ丘)甲府駅より北西に約2km。住宅地のど真ん中にあるが、緑ヶ丘スポーツ公園の手前に位置するから、市民はひと汗流すのに利用しているのかもしれない。駐車場は5〜6台分だったか。建物は新しくきれいで、住居併用なのか外階段が付いていた。玄関を入ればホールは広々としたものだが、別に休憩室を設けているためか、喫煙所を兼ねてベンチがあるだけ。フロントで料金を支払い、ロッカーの鍵を受け取ったら脱衣所へ。カゴもあるし、実際に使っている人もいたから、すべての人に鍵を渡しているわけではなさそうだ。

緑ヶ丘温泉(山梨県甲府市緑ヶ丘)浴室にはカランが8つあって、シャワーが付いているのは4つ。ずいぶんと高い位置に設置してあるから手を伸ばさないと届かないし、まるで打たせ湯かというほど滝のようにどばどばと落ちてくる。シャワー無しのほうはごく簡易的なもの。ここで身体を洗い、2つある立ちシャワーで流すという、おじいさんの行動が通っぽい。サウナの利用は14:00〜21:00のみだったが、扉を開けてみると、いちおうあるという程度の広さ。

緑ヶ丘温泉(山梨県甲府市緑ヶ丘)湯船は大小2つが並んでいる。小さいほうは40℃ほどに加熱したもので、あふれたお湯は大きな湯船に流れるようになっている。大きな湯船は源泉を加熱していないが、38.3℃でジャグジーによってかき混ぜられているから、ちょうど人肌程度の温さ。早朝からこの温度では気持ちよくて寝てしまう。無色透明のお湯は洗い場のほうへと掛け流されている。ガラスブロックと天窓によって明るい室内だ。時間帯のせいもあって銭湯らしさはあまりなく、むしろいまどきの共同浴場といった印象を受けた。

緑ヶ丘温泉
源泉/甲府温泉(ナトリウム・カルシウム−塩化物泉)
住所/山梨県甲府市緑が丘1-12-14 [地図
電話/055-252-5485
交通/県道7号線(アルプス通り)「緑ヶ丘1丁目」交差点至近
料金/大人400円、中人170円、小人70円
     休憩室の利用は1,000円(9:00〜16:00)
時間/6:00〜21:00(日曜日を除く12:00〜14:00は昼休み)
     毎週火曜日定休