横浜×阪神(横浜スタジアム)安定の最下位をひた走る横浜にとって、転がり落ちてきた阪神をやっつけることでチーム浮上の足掛かりとしたい。裏天王山というべき大事な一戦を、横浜は高崎健太郎(#22)に託したが、阪神は二神一人がプロ初先発。

失礼ながら言えば相手に不足を感じるが、初回の立ち上がりの悪さにつけ込み、得点できなかったことは悔やまれる。試合前に7月の月間MVPで表彰されたラミレスが2打席連続の併殺に倒れるなど、横浜打線は手も足も出ず。

どの球場でも大挙してやってくるのが阪神ファンだが、今日は横浜スタジアムの半数にも満たず。チームの元気のなさと比例しているようだ。しかし、高崎が弱気を見せ、金本にフォアボールを与えて満塁とした頃から、レフトスタンドが俄然騒がしくなってきた。坂、ブラゼルにタイムリーを許し、阪神が3点を先制。

横浜×阪神(横浜スタジアム)横浜×阪神(横浜スタジアム)横浜×阪神(横浜スタジアム)

横浜にとって、最近頼りになるのが後藤武敏の存在。5回裏、バックスクリーン横に一発を浴びせると、続く6回は荒波、内村が連打で出塁し、ここまで2安打の筒香を迎えたところで二神は降板。阪神は二神を大事に育てたいのか、諦めが早いのか。横浜としてはめった打ちにして引きずり下ろしたいところだったが、2番手の加藤康介は筒香にフォアボールを与えて満塁。なんて古巣思いなのだろう。3番手の鄭からラミレスが内野ゴロ、さらにパスボールで同点とし、後藤武敏のタイムリーヒットで逆転!

横浜×阪神(横浜スタジアム)しかしライトスタンドの喜びは束の間だった。すぐさま新井良太に一発をくらい、試合は振り出しに。兄の貴浩はスタメン落ちしたが、今日29歳の誕生日を迎えた新4番良太の活躍はここのところ目覚ましい。

良太に限らずだが、試合終盤に汎用テーマばかりを聞かされたことを考えれば、阪神の若手メンバーと横浜の戦力は五分五分ということか。

横浜×阪神(横浜スタジアム)延長10回まで両チーム譲らず、横浜にとっては悔しい引き分け。渡辺直人に2つのファインプレーが飛び出すも、最後の攻撃は藤川球児に抑えられた。

3連戦を終え、阪神との距離は結局縮まらなかったが、甲信シリーズ以降、チームは戦力を存分に発揮していると思う。この勢いのまま中日、広島との遠征で好勝負を繰り広げてほしい。

そういえば、今日スタメン落ちした中村紀洋は、車のキーを回したときに右ひじに違和感。8回2ストライクで打席を退いた後藤は左脚付け根に違和感。代わった一輝は一球勝負も空振り。9回に登板した山口はコンタクトがずれて途中ベンチへ。