トータス温泉(山梨県甲府市小河原町)甲府駅から南に伸びる平和通りと国道20号線甲府バイパスが交差するのが中小河原立体交差点。甲府市内で温泉めぐりをする人は何度も通る交差点だろう。そしてこの交差点のすぐそばにあるのがトータス温泉だ。ループ線に沿った生活道路に面しており、またトータスマンションの陰に隠れているためちょっとわかりにくい。

以前紹介した新亀遊温泉と同じく地元の亀遊不動産が経営しており、「トータス」とは亀の意味。とくに深い意味はなさそうだ。券売機でチケットを購入し、下足箱の鍵と引き換えにロッカーの鍵を受け取る。フロントのわきには20帖ほどの休憩室があって、テレビを見ながら寛いだり、横になってゴロ寝する人、弁当を広げる人などさまざま。銭湯より100円高いが、その価値はそこにあるのだろう。2006年2月オープンとあって建物の内外はとてもきれいだ。

トータス温泉(山梨県甲府市小河原町)浴室には熱い、温いの2つの湯船があって、驚くべきは大量のお湯があふれ出ていることだ。甲府ではこれが普通なのだが、客が少ない時間帯では贅沢すぎる光景だ。露天風呂は岩風呂風のバイブラ湯で、さらに温めで気持ちがいい。温泉は「金の湯」と名乗るだけあって、琥珀色が特徴的で、光に当たると一層輝いて見える。かすかな濁りもあり。そしてタイヤのような、打ち立てのアスファルトのようなにおいをかすかに感じる。

市内でも個性的な温泉の1つだと思うが、露天風呂の2つの看板にはちょっと興醒め。山梨県内ではおなじみの大月短大田中収名誉教授のありがたいお話、「甲府構造性盆地地質構造概念図」が誇らしげに掲げられているが、勉強しに来たのではないのだから…という思いが。以下に挙げたパンフレットと同じことが書かれているので、興味のある方はぜひご覧いただきたい。

トータス温泉パンフレット

相変わらずのテンプレートの焼き直しといったら怒られてしまうだろうか。入口の看板にもあったが『「クロス・アイランド山梨」甲府トライアングル構造性盆地形成の大ロマンを物語る名湯』と難しい言葉で言わなくても、温泉の良さは常連客がいちばんよく知っているはずだ。

トータス温泉
源泉/トータス温泉(ナトリウム−炭酸水素塩・塩化物泉)
住所/山梨県甲府市小河原町668 [地図
電話/055-243-2889
交通/JR身延線甲斐住吉駅より徒歩9分
     国道20号線(甲府バイパス)中小河原立体交差点そば
料金/大人500円、小学生200円、6歳未満100円
時間/10:00〜23:00、毎週水曜日定休