翠湯(横浜市鶴見区生麦)生麦の翠湯を訪ねたのは開店の10分前だった。開店前には常連さんが洗面用具を片手に並んでいるといった光景をよく見聞きするが、生麦の翠湯では無縁の話だった。10分前には誰もおらず、不定休ゆえ嫌な予感も走ったが、あたりを散策して3分前に戻ってきたときは、常連さん3人の姿があった。しかしシャッターを開けたのは15時ちょうど。雨模様だからか毎日のことなのかわからないが、混雑してきたのは開店して30分が経ってから。男湯は7〜8人の客で賑やかになった。

生麦は銭湯が多く残っている地域だが、翠湯は周囲の住宅に馴染んだ外観。しかし開業は明治30年代と古く、生麦駅の開業と同じ頃である。そして翠湯の前の通りが旧東海道で、西はキリンビール横浜工場、東は約100mほどの距離にある生麦事件発生地を経て魚河岸通りに続く。古くから開けた地であることは明らかだ。

番台式の銭湯で、脱衣所はロッカーがメインだがカゴもあり、洗濯機、ジュースのショーケース、ベンチなど。浴室は壁際に5つずつ、島列は片側のみ5つのカランがあるものの桶や椅子を置いているので、実質はシャワーの付いている壁側に客が集まる。ほかに立ちシャワーも1つある。湯船は熱めの深湯(温度計は46℃)と、バイブラ湯で温めの浅湯(温度計は40℃)の2つ。背景は山並みをデザインしたタイル絵だ。

神奈川県浴場組合のホームページには、「自慢するものは何もありませんが、常時、すいているので、ゆったりとした入浴が確実です。きれいに掃除して、お待ちしています」とあるが、それは謙遜だろう。小さいながらも高温サウナがあり、嬉しいことに無料で利用できる。生麦は個性的な銭湯ばかりだが、これだけでじゅうぶん差別化を図っていけるだろう。もちろん清潔感があることは、いまや多くの利用者をつかむ重要なポイントだ。

翠湯(神奈川県浴場組合)
翠湯(横浜市浴場組合)

翠湯
住所/横浜市鶴見区生麦3-16-21 [地図
電話/045-521-3400
交通/京急生麦駅より徒歩7分
料金/大人450円、中人180円、小人80円
時間/15:00〜23:30、不定休(月2回?)