新遊亀温泉(山梨県甲府市太田町)甲府市内の温泉銭湯はたびたび取り上げているが、新遊亀温泉もそのひとつ。甲府駅から南甲府駅方面に下った住宅地の一画にあって、すぐ近くには市民の憩う遊亀公園(附属動物園)がある。「遊亀温泉」「新遊亀温泉」のどちらが正しいのか謎だったが、下にリンクを付けた読売新聞の記事によれば、現オーナーの所有となった昭和50年頃に「新遊亀温泉」に変えたとのこと。そろそろ統一してもよかろうと思うが、このアバウトな感じも銭湯らしさか。

風通しのためか玄関も脱衣所も扉は半分開けっ放しで、浴室まで見通せる。番台のある昔ながらの銭湯空間。ロッカーもあるのにカゴを使う人がほとんどだった。テレビや腰掛け台、天井からぶら下がるファンなど珍しくはないが、昼間から常連客でのんびりした雰囲気。浴室には3つの湯船がL字型に並んでいて、奥が「熱い」「温い」、手前が「普通」。45℃と25℃の源泉を混ぜ合わせることで温度に差をつけている。インターネットのほかの情報によれば、旧源泉が遊亀温泉(45℃)、新源泉が新遊亀温泉(25℃)のようだ。

やや茶色がかったお湯は洗い場のほうへとふんだんにあふれていく。なんと贅沢なことか。洗い場は壁側が5つと7つ(固定シャワー付き)、島列は2-2のカラン。甲府市内でも人気のある銭湯の1つだ。

新遊亀温泉
源泉/ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉
住所/山梨県甲府市太田町11-5 [地図
電話/055-232-0974
交通/JR身延線南甲府駅より徒歩15分
料金/大人400円、中人170円、小人70円
時間/14:00〜22:00(日曜日は7:00〜22:00)、毎週木曜日定休

湯ったり紀行「浴槽三つ 好みの温度で 新遊亀温泉(甲府市)」(読売新聞)