鶴の湯(東京都渋谷区千駄ヶ谷)神宮球場での野球観戦、国立競技場でのサッカー観戦のあとにぜひ立ち寄っていただきたいのが、千駄ヶ谷の銭湯「鶴の湯」だ。距離的には南青山清水湯と同じく1kmほどだが、方や現代銭湯の代表であるのに対し、鶴の湯はレトロ銭湯。国立能楽堂を北に控えた住宅地にあって、4〜5階建てのマンションが多いこの界隈では、昔ながらの鶴の湯の佇まいはひときわ目を惹く。

鶴の湯(東京都渋谷区千駄ヶ谷)大正12年開業、昭和24年建て替え。屋号を染め抜いた暖簾をくぐれば、番台、そして広々とした脱衣所。坪庭には金魚が泳いでいた。表にコインランドリーがあるのに、室内にも洗濯機を置くとは需要があるのか謎だが、庶民的な銭湯らしさをよく残している。

初めて訪ねる銭湯では気がついたことなどをメモに残しているが、この日は次の予定もあって何も記録なし。訪問から1ヶ月以上経って記憶も曖昧だし。というわけで申し訳ない。ペンキ絵は中島師の見附島。深湯・浅湯と2つある湯船は『ぶらり湯めぐりマップ』によれば「少し熱め」とのことだが、あまりそういう印象はなく…。熱さに慣れきってしまっているためか。とはいえ、「少し熱め」くらいが銭湯としてちょうど良いと思う。

鶴の湯(東京都浴場組合)

鶴の湯
住所/東京都渋谷区千駄ヶ谷4-16-4 [地図
電話/03-3402-5808
交通/東京メトロ副都心線北参道駅1番出口より徒歩4分
     JR中央・総武線千駄ヶ谷駅より徒歩6分
     都営大江戸線国立競技場駅A4出口より徒歩7分
     JR山手線代々木駅西口・東京メトロ大江戸線代々木駅A2出口より徒歩8分
料金/大人450円、中人180円、小人80円
時間/15:30〜23:30、毎週月曜日定休

(追記-2016/11/25)
ツイッターなどの情報によると、鶴の湯は12/31をもって廃業するとのこと。来る2020年の東京オリンピックでは多くの外国人観光客に利用してほしかったが残念。