平間温泉(川崎市幸区鹿島田)南武線に何度か乗っているうちに、平間駅ホームに「平間温泉」の看板があることに気づいた。スーパー銭湯ならまだしも町の銭湯では珍しい。立地の良さも魅力で、踏切を渡って府中街道(国道409号線)のすぐ手前、駅から100m足らずの距離にある「駅前銭湯」だ。通り端と玄関先に電飾看板を掲げているが、世間がイメージするような銭湯の外観ではなく、アパートか公民館かといった感じの洒落っ気のないもの。コインランドリーを併設し、どこに通じているのかわからない(自宅か?)外階段が特徴。

券売機でチケットを購入し、フロントのカウンターの上に並んだ鍵の中から好きな番号を選んで脱衣所へ。それがロッカーの鍵というわけ。脱衣所は広くて天井も高い。洗面台や体重計、ベンチなどがあり、サウナが脱衣所へと突き出すような格好となっている。

浴室もゆったりとしており、手前側に洗い場、奥に湯船が3つ並んでいる。カランは仕切り壁側に6+立ちシャワー1、5-5の島列、片側だけ3の島列、壁側に2つ。すべて固定式シャワー付きだが、一部はホースノズル。シャンプーとボディソープも何セットか常備されていた。

平間温泉(川崎市幸区鹿島田)肝心のお風呂はというと、表の看板にもあったが、いちばんの売りは人工炭酸泉。全身びっしりというほどではなかったが、細かな気泡が皮膚を覆う。平間温泉は全体的にお湯が温めなのだが、炭酸泉は38℃ほど。身体に負担なく長湯して健康増進を図れるのだ。その隣はハイパワージェットと座湯ジャグジー。そして勢いの弱いバイブラ湯。サウナの入口手前には小さな水風呂もある。

露天風呂はもう1つの売りで、入口には「モミジ」と書かれていた。岩風呂風のつくりだが、そのわきには(訪れたのは4月中旬だったが)カエデが赤く色づいていた。塩ビの屋根がかかっているため露天の風情はないが、きれいに手入れされた植栽は日本庭園の趣を感じさせてくれた。この「もみじの湯」と「桧風呂」は男女週替わりのようだ。

浴室内の装飾といえば、湯船の背後に人魚のモザイクタイル。女湯との仕切り壁には西洋の山並みと水辺の風景を描いたタイル絵。室内は多少の年季も感じさせるが、全体の印象としては後発型の大衆的銭湯ということ。スーパー銭湯よりも安くて身近な感じが地元住民にはよいのだろうな、と。最後に付け加えておくと、「平間温泉」と言いながら温泉を使用しているわけではない。あしからず。

平間温泉(神奈川県浴場組合)
平間温泉(川崎銭湯どっと混む)

平間温泉
住所/川崎市幸区鹿島田40 [地図
電話/044-511-4755
交通/JR南武線平間駅より徒歩1分
料金/大人450円、中人180円、小人80円
     サウナ別途150円
時間/15:00〜24:00、不定休