湯ノ湖東照宮よりいろは坂を経て、中禅寺湖、戦場ヶ原。日光の見どころはいろいろあるが、温泉なら中善寺湖畔よりさらに足を伸ばして奥日光の湯元温泉がおすすめ。湯ノ湖の北岸に20数軒のホテルや旅館が建ち並び、歓楽街的な要素はないが、通好みの温泉街だと言える。背後には白根山、金精山、温泉ヶ岳がそびえ、金精峠を経て群馬県と県境をなすロケーションだ。

温泉の歴史は古く、788年に日光山輪王寺を建立した勝道上人が発見したという。それに所縁があるのは日光山湯元温泉寺で、もとは温泉ヶ岳にあったが、現在は温泉街の一画に位置する。全国でも珍しい入浴できるお寺で、目当てはここだったが、残念ながら冬期閉鎖中(今年は4/28より再開)。

温泉街には共同浴場や日帰り施設はないが、ホテルや旅館の多くは日帰り入浴を受け付けている。栃木県には温泉施設のネットワークとして「とちぎにごり湯の会」があり、入浴料金が割り引きになるガイドブックも発行している。この会は、,砲瓦蠹鬚任△襪海函温度を下げるための加水以外はしないこと。3櫃盈しの湯船があること。以上の条件を満たした施設が会員であるから、栃木県の温泉めぐりには必携の一冊と言えるだろう。

湯の家旅館(栃木県日光市湯元)今回訪れたのは、温泉街の入口に建つ湯の家旅館。日帰り入浴は朝9時から受け付けているが、午前中は掃除や雑務で忙しそう。「業務連絡〜。ふとん屋さんが来ました〜」という館内放送が流れたり、浴室掃除の時間をわざわざずらしてくれたり。フロントのおばちゃんも気さくな応対で、お得意様スタンプカードを作ってくれたし(有効期限なし)、また日光湯元を訪ねた際には立ち寄らなければなるまい。

DSCN8121多くの宿が温泉寺近くの源泉地から温泉を引いているが、湯の家旅館は自家源泉も2本持っている。その湧出量は毎分380リットル位とのことで、湯船からはざあざあとお湯があふれ続けている。温度の異なる3ヶ所の湯口から注がれており、お湯はやや青みがかった乳白色。さして熱くもなかったが、窓は明かり取りのためで、室内には湯気が充満。「熱くて入れないでしょうから」と、おばちゃんがホースをカランから繋ぎ、水を出しっ放しにして去っていったが、12〜13帖ほどの湯船では気休めにもならない。露天風呂があればよいが、日帰り入浴600円で、しかも「にごり湯の会」のガイドブックによる割引で半額の300円。それでこの泉質と湯量を味わえれば贅沢すぎる話だろう。

湯の家旅館
源泉/日光湯元温泉
     (含硫黄−ナトリウム・カルシウム−硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉)
住所/栃木県日光市湯元2512 [地図
電話/0288-62-2431
交通/JR日光線・東武日光線日光駅よりバス約1時間24分「湖畔前」停徒歩1分
     日光駅より国道120号線で約30km
料金/600円
時間/9:00〜18:00

奥日光湯元温泉旅館協同組合
とちぎにごり湯の会



日光山湯元温泉寺日光山湯元温泉寺日光山湯元温泉寺

日光山 湯元温泉寺
住所/栃木県日光市湯元
電話/0288-55-0013(中禅寺湖立木観音)
交通/JR日光線・東武日光線日光駅よりバス約1時間26分「湯元温泉」停徒歩2分
料金/大人500円、小人300円(4歳〜小学生)
時間/9:00〜16:00(1時間以内)
     ※4月中旬〜11月下旬のみ受け付け