ウェルキャンプ西丹沢(山北町中川)丹沢湖を越えて北へ、さらに中川温泉を横目に見ながら北へ。中川と併走する道は緩やかなカーブが続き、いくつかのキャンプ場を通り過ぎていく。バスの終点「西丹沢」にある県立西丹沢自然教室は登山者の情報基地。その先は林道となるが、すぐそこの距離にウェルキャンプ西丹沢の総合受付がある。キャンプ場など滅多に訪れることはないが、ここはAからEまでゾーン分けされており、キャンプサイト、コテージ、山荘などいろいろな楽しみ方ができそうだ。

ウェルキャンプ西丹沢(山北町中川)お風呂は「ドッグヒル」の食堂兼売店で受け付けているとのこと。総合受付から1.4km先にあり、看板とブランコが目印。勝手がわかっていれば直接向かってもよさそうだ。食堂の券売機でレシートみたいなペラペラのチケットを購入し、裏手の浴室棟入口の小箱へ。ホームページやパンフレットには「露天風呂」と載っているが、ちゃんと脱衣所と内風呂の建物がある。そして、脱衣所は100円返却式のロッカーと洗面台。キャンプ場の施設ってこんなにまともなのか。

ウェルキャンプ西丹沢(山北町中川)浴室も湯船1つとカラン6つ(うち3つは個別ブースのつくり)と、小さな旅館でも訪れているよう。「少し白く濁って見えます」というお湯だが、とくにそのような印象はなし。地下水を沸かしており、ミネラルや天然成分が溶け込んでいるためとのこと。なぜこのキャンプ場の湯をわざわざ訪ねたかというと、いつも参考にしている「街の温泉めぐり」というサイトに西丹沢温泉として紹介されていたから。特徴はないが、ぬるめのお湯で気持ちがいい。

ウェルキャンプ西丹沢(山北町中川)ウェルキャンプ西丹沢(山北町中川)素晴らしいのは露天風呂だった。内風呂よりひと回り大きく、こちらもかけ流し。目の前に山が迫り、新緑のこの時期は緑が鮮やかだ。塀と屋根とで、額縁に収まった一枚の絵のようにも見える。中川温泉からもうひと足伸ばしただけで、この景色と静けさを味わえるとは。

キャンプで訪れた人も、日が暮れる前の入浴をおすすめしたい。もちろん温泉だけを目当てに訪れる価値もじゅうぶんにある。

ウェルキャンプ西丹沢
源泉/西丹沢温泉(温泉法の温泉)
住所/足柄上郡山北町中川868 [地図
電話/0465-78-3181
交通/国道246号線清水橋交差点より県道76号線を約15km
     JR御殿場線谷峨駅よりバス約55分「西丹沢自然教室」停徒歩
     小田急線新松田駅よりバス約70分「西丹沢自然教室」停徒歩
料金/大人520円、小学生260円
時間/12:00〜20:00(シーズンオフは12:00〜17:00)
     年中無休

ウェルキャンプ西丹沢パンフレット