東京に出掛けたときは「東京銭湯お遍路MAP」をカバンに忍ばせておくのだが、先日は家に忘れてしまったので、それならばと以前から気になっていた江戸遊神田店へ。2004年2月にオープンしたスーパー銭湯で、浴場組合には加入していないが、「せんとうコース」なら組合料金と同じく大人450円。しかもオールナイトで営業しており、その延長で毎日朝風呂営業も。夜行列車や夜行バスの利用者にとって貴重な施設だと言えるだろう(御徒町の燕湯も毎日朝風呂営業を行っている)。また、御茶ノ水駅などから徒歩5分の立地も魅力だ。

神田アクアハウス江戸遊(東京都千代田区神田淡路町)江戸遊という名前から和風の佇まいを想像していたが、建物は背後に高層の区営淡路町住宅・淡路町高齢者住宅を併設。煉瓦調の外壁には千代田区の区章が掲げられていた。江戸遊神田店自体は4階建で、1階にフロント、2階に休憩室、3階に浴室、そして4階には「神田アクアビクスプール」が同居する。ちなみに江戸遊には神田店のほか、両国店(岩盤浴併設)市原店(天然温泉・岩盤浴併設)がある。

日曜日の昼間だったせいか、ロッカーの空き待ちとのこと。こんなことは初めてだが、玄関先のベンチに腰掛けて待つこと約15分。ようやく名前が呼ばれ、券売機でチケットを購入。そして下足箱とロッカーの鍵を引き換え、3階の浴室へ。大勢の客が詰め掛けているというよりは、むしろロッカーの数が少ないのだ。こじんまりとした施設であるため洗い場のカランの数も少ない。とはいえ町の銭湯と比べれば客の数は倍以上で、若者から高齢者の常連まで世代も幅広い。都心でありながらリーズナブルであること、しかも銭湯の空白地帯であることが成功の理由かもしれない。

浴室のつくりはコンパクトだが、メインの湯船は広々としている。縁ふちにあしらっている木は古代檜らしいが、檜の香りなんてしないし、そろそろ表面を削り直したほうが良いだろう。片隅には2人分の寝湯ジャグジーもある。もうひとつは扉を隔てて人工温泉の「二股湯」。壁に掲げられていた蘊蓄は忘れてしまったが、お湯は北海道長万部産の原石が詰まった濾過装置を介して湯船へと注がれている。こちらはバイブラ湯で温度もぬるめ。ほかに水風呂もある。浴室の採光性はじゅうぶんだが、外の景色を眺めることができないのは残念。ちなみに通りの反対側ではマンション(だったと思う)建設が始められている。そして浴室内には実質2人分の腰掛けスペースしかないので、なんとか工夫してベンチでも置いてくれるとよいが。というのもこの日はすごく眠たくて、浴室にいる間はほとんどうとうとしていたから。

2階の休憩室は半分が食事処、もう半分はテレビを正面にして椅子を並べたスペースと畳のスペース。改めて寝直そうと思ったが、畳スペースはたいして広いわけではないし、斜めになって寝ている人もいて自分の場所を確保できず。オールナイト営業なので終電を逃してしまった人には重宝しそうだが、絶対的に寝所を確保できるかは微妙なところ。安上がりという点では秋葉原のマンガ喫茶を利用するほうが、むしろ確実かもしれない。

神田アクアハウス江戸遊
住所/東京都千代田区神田淡路町2-9-9 [地図
電話/03-3258-2611
交通/JR中央線・総武線御茶ノ水駅聖橋口より徒歩5分
     東京メトロ千代田線新御茶ノ水駅」B2出口より徒歩5分
     東京メトロ丸の内線淡路町駅・都営地下鉄新宿線小川町駅A5出口より徒歩5分
料金/サウナコース :大人850円
      ※3時間制限 ※12歳以上 ※レンタルタオルつき
     せんとうコース:大人450円、中人180円、子供80円
      ※3時間制限
      ※大人は12歳以上、中人は6歳〜11歳、子供は5歳以下
     深夜コース:サウナ3時間コース850円、サウナ6時間コース1,700円
      ※23:00〜翌朝5:00までは上記サウナコースのみ
      ※早朝5:00〜8:00は朝風呂コース(せんとうコース)も利用可
時間/11:00〜翌8:00、年中無休