清水湯(東京都港区南青山)表参道にある清水湯は創業100年の歴史を持ちながら、平成21年のリニューアルによって昔ながらの銭湯のイメージを脱却し、若い客でさらに賑わいを増している。青山通りからわずかに奥に入っているが、おしゃれな街の雰囲気と調和した外観。マンションの1階にて営業している。フロントには若い女性が2人。アルバイトなのだろうか、揃いのポロシャツを身にまとっている。券売機でチケットを購入。下足箱とロッカーの鍵を引き換える。通り側に面してゆったりとロビーを設けており、フロントでは生ビールなどを注文することができるようだ。

清水湯(東京都港区南青山)19時の時点で世代を問わず大勢の客が詰め掛けていた。最近建て替えた銭湯の特徴でもあるが、脱衣所は狭く感じた。浴室はその広さの3分の1程度が洗い場で、L字型(個別ブース型)+島列でカランは全部で14。これも最近建て替えまたは新築した温浴施設の特徴でもあるが、洗い場よりも湯船を広く設けている。軟水を使用しており、少量の石鹸でもよく泡立ち、洗い流してもすべすべの肌ざわりが実感できる。

清水湯(東京都港区南青山)大きな湯船にはバイブラ湯、そして一段低くなってジャグジーを3つ設けている。ソフトマッサージ(座湯)、ボディジェット(腰回り)、ハイパワージェット(大噴射)。サウナに隣接して水風呂も。そして浴室は扉を隔てて分かれており、銭湯では珍しく人工炭酸泉とシルキーバスもある。こちらにはプラスチックチェアが3つ並んでいるので、のんびり休憩も可能。いずれもお湯はぬるめで40℃ほどだから、長湯する客が多い。また、毎月第1木曜日にはハーブバスを開催しているようだ。サウナは別途550円と決して安くはないが、遠くのスパ銭より近くの銭湯なのだろうか。利用者は意外と多い。浴室内は明るく清潔感が感じられるが、昼間は湯船側に面して窓から採光を確保している。

清水湯では隔月刊でフリーペーパーを配布している(ホームページでも閲覧可)。既存の銭湯の概念にはとらわれない積極的な経営姿勢に好感が持てる。清水湯をきっかけとして他の銭湯に興味を持つ人もいるのではないだろうか。神宮外苑に近いため「銭湯ランナー」の利用者も多く、また表参道界隈での買い物帰りや神宮球場での観戦帰りにも気軽に立ち寄れる立地。店内ではジャズボーカルのBGMが流れており、さすがおしゃれな街・表参道の銭湯といった感じだ。

南青山清水湯(東京都港区南青山)

南青山・清水湯(東京都浴場組合)
港区浴場組合

南青山清水湯
住所/東京都港区南青山3-12-3 [地図
電話/03-3401-4404
交通/東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線表参道駅A4出口より徒歩2分
料金/大人450円、中人180円、小人80円
     サウナ別途550円
時間/12:00〜24:00(土日祝日は12:00〜23:00)
     毎週金曜日定休

日本一、美人が集まる!? “最強装備”の銭湯〜南青山 清水湯
 (東京ウォーカー 2009年12月4日)

南青山の老舗銭湯「清水湯」が改装−創業100年、ランナー客取り込みも
 (シブヤ経済新聞)

南青山 清水湯 #01(名古屋モザイク工業株式会社東京ショールーム)

旅の雑誌30号でも小竹さんの記事で紹介しています。1枚目の写真を拝借させていただきました。

(補足-2015/9/23)
パンフレット掲載