横浜×中日(横浜スタジアム)育成枠出身でアメリカ系クォーターの長身。甘いマスクが売りの国吉佑樹は、チームメートから「ダルビッシュ」と呼ばれているという。雨で流れていた1軍初先発登板は、中日相手にほろ苦デビューとなった。初回、先頭の荒木のヒットを皮切りに、2盗、大島、森野に連続四球で満塁。レフトスタンドからチャンステーマが流れるなか、和田を内野ゴロゲッツーに仕留めるが、その間に1失点。さらに谷繁にはレフト線にきっちりタイムリーを決められ、さらに1失点。ハマスタの緊張感なのだろうか。

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ハワイアン・フェスティバルとのことで、試合前にはフラダンスショー。

横浜×中日(横浜スタジアム)そのあとは中日打線を打ち取っていたが、5回を投げて降板。ランナーを出せば盗塁を許し、「ブーちゃん」こと中田亮二は初盗塁を記録。もっとも走れる巨漢だとは聞いていたが。国吉とバッテリーを組んだ細山田の盗塁阻止率は2割5分。毎度のフリーパスっぷりも呆れてくる。

国吉のあとは病み上がりの江尻が登板。2死までは簡単に取り、さすがベテランの貫禄と思いきや、そこから死球、ヒット、暴投。敬遠で満塁策とし、ピッチャー吉見との勝負を選択。しかし、ここで痛恨のタイムリーをくらう。中日としては貴重な追加点だが、横浜としては情けなくて痛すぎる失点。7回には大原慎司と小林太志でまたもや2死満塁のピンチを招くが、この場面では得点を許さず。今日はなんと10四死球。散漫なプレーもいくつかあり、悪い流れが漂っているのは明らか。大崩れしなかったことが救いか。

DSCN6445打つ方では吉見を攻略するきっかけさえ掴めず、3塁を踏んだのは一度だけ。ヒットは中日より1本多い7本だったが、とにかく打線が繋がらない。吉見には無四球完封に抑えられ、横浜投手陣とは対照的な結果となった。今日の良かった点をあえて探せば、予報が外れて雨が降らなかったことだろうか。

国吉は結果だけ見れば初回2失点が反省点と言えるが、今日の5イニングでは何が持ち味なのかよくわからなかった。長身から投げ下ろすという点で「右の那須野」なんて言われなきゃよいが。そう考えていると、どことなく顔立ちも似ているような…。国吉!次回は頑張れ!