ゆラックス(東京都豊島区上池袋)ひさしぶりに池袋を訪ねたが、せっかくなので駅から歩いていける範囲の銭湯に立ち寄ってみた。東口から斜めに伸びる明治通りへ。六ツ又陸橋(堀之内橋でもよいが)で山手線を跨ぐと、低層マンションと戸建が密集する住宅地。その一画に建つマンションの1階に「ゆラックス」がある。コインランドリーを併設。『東京銭湯お遍路MAP』には「コンビニ併設」とあるが、大手チェーン店ではなく、品揃えも含めて個人商店の延長といった感じ。店内の奥に暖簾が掛かり、入浴料はレジで支払うというのが面白い。ロッカーの鍵を受け取り、脱衣所へ。上下2段の縦長スチールロッカー、ベンチ、洗面台といたってシンプル。

ゆラックス(東京都豊島区上池袋)屋号からしてゆとりある施設を想像していたが、実際は脱衣所も浴室もコンパクトによくまとまっているなという印象。ホームページを見たら、「創業50年の老舗の風呂屋が2002年11月新装オープンしました」とのこと。手掛けたのはアドヴァン建築設計事務所なのだろう(リンク先に挙がっていたから)。ちなみにかつての屋号は「鳩の湯」。

浴室は右半分に洗い場、左半分から奥にかけてL字型に湯船が配置されている。カランは壁側に7+立ちシャワー1、島列で5-5、湯船と壁を隔てて2。いずれも固定式シャワー付き。ジャグジー2基(座湯・立ち湯)とバイブラ、電気風呂の設備を仕切りなく備えた湯船、日替わり薬湯(訪れた日は唐辛子。高麗人参ガムのような甘いにおい)、水風呂。さらにサウナ(別料金)。壁にはモザイクタイルで海辺?湖畔?の住宅地が描かれている。いずれの湯船もお湯はぬるめで、たぶん40℃くらい。サウナは2時間を超えると追加料金が発生するようだが、そんな客もたまにはいるのだろうか。

「ゆ」でリラックスとは、なかなかいいネーミング。ぬるめのお湯と水風呂を行ったり来たりで、のんびりしてしまった。ターミナル駅の池袋から徒歩圏なので、買い物や仕事で疲れたあとに、気軽に立ち寄ることができる。駅と逆方向だが…。

ゆラックス(東京都浴場組合)

ゆラックス
住所/東京都豊島区上池袋2-10-6 [地図
電話/03-3915-4553
交通/JR・東武・西武・地下鉄池袋駅より徒歩10分
料金/大人450円、中人180円、小人80円
    サウナ別途200円(2時間)
時間/15:00〜24:00(日曜日は14:00〜24:00)
    毎週土曜日定休