湯パークレビランド(東京都世田谷区祖師谷)最近では「ウルトラマンの町」として、商店街を中心に町の魅力をPRしているのは、世田谷区の祖師ヶ谷大蔵。この町には以前ご紹介した「そしがや温泉21」(⇒記事)のほかに、もう1軒「湯パークレビランド」という銭湯がある。北口より小田急の高架線下を千歳船橋方面(東へ)に歩き、祖師谷と千歳台の住所の境をなす通りを北へ。やがて角地に薄紫色のマンションが見える。銭湯はこの建物の1階部分にある。

湯パークレビランド(東京都世田谷区祖師谷)周辺は戸建が建ち並ぶ住宅地。自転車で訪れる客も多いようだし、日の暮れる前だからか年配客も多い。そして場所柄か大学生とおぼしき若者もちらほら。それがこの町の特徴とも言える。

フロントの向かいに券売機。建物、とりわけ浴室の規模と比してロビーは小さいかな、という印象。脱衣所で休憩できるスペースは畳1畳分(実際に畳が置いてある)の腰掛け。備品はロッカーとテレビ、ジュースの自販機。

浴室は広々としており、スーパー銭湯をコンパクトにした感じ。洗い場を左手、湯船を右手、サウナと水風呂を奥にまとめている。カランは手前から4、5-5、5-3(柱があるため)、2-2という配置。すべて固定式シャワー付き。

大きな湯船は仕切りなしでエリア分けされており、バイブラ、電気、そして4種類のジャグジーが各1基。ローリングバスとかスーパーエステといった名前だったと記憶しているが、要するに噴射の位置の違い。水風呂、別途料金のサウナがあって、そのわきには2階へと通じる階段。露天風呂があるのだ。5畳ほどの大きさだろうか、日替わり湯でこの日は「ワイン」の入浴剤。湯船の上を屋根が覆い、背の高い壁に囲まれているが狭さは感じない。

最初の方で名前を挙げた「そしがや温泉21」といい、千歳船橋の「世田谷温泉四季の湯」(⇒記事)といい、この近辺の銭湯はいずれも設備が充実している。そして、現代感覚と庶民的風情がうまく同居している感じも。選べる環境に住んでいる人がうらやましい。ところで、レビランドは昭和32年に開業した銭湯であるらしく、もともとは「仲の湯」と言ったそうだ。「levee」を辞書で調べてみると、土手とか堤防と出てくるのだが周りに川はないし、どういった理由でレビランドと名付けたのだろうか。聞くのをすっかり忘れてしまった。

湯パークレビランド(東京都浴場組合)
湯パークレビランド(そしがやどっとこむ)

湯パークレビランド
住所/東京都世田谷区祖師谷1-24-1 [地図
電話/03-3484-6768
交通/小田急線祖師ヶ谷大蔵駅より徒歩10分
料金/大人450円、中人180円、小人80円
    サウナ別途350円
時間/15:00〜26:00、日曜日は8:00〜11:00も営業
    毎週月曜日定休(祝日の場合は翌日)