野球観戦と銭湯をセットにして出掛けることが多いのだが、先日の広島戦の前には、カープをやっつけろとばかりに「鯉の湯」を訪ねた。磯子区滝頭には横浜市営バスの営業所が置かれているが、かつては市電の車庫。国道16号線沿いにあり、吉野町から根岸方面に至る主要道で、古くから住宅地を形成していたのであろう。滝頭近辺には鯉の湯、第二江陽館ゆーらんど新世館、金晴湯、桜湯、天神湯、根岸橋の反対側にはねぎしの湯大盛館があり、いまでも銭湯が多く残っている地域だと言える。

鯉の湯(横浜市磯子区滝頭)鯉の湯は市バス滝頭営業所の南側、坂下橋交差点の1つ手前の路地に面している。「鯉乃湯」の屋号とともに鯉の絵が添えられた看板をさりげなく出しているが、夜は玄関先の「KOINO YU」のネオンサインが灯るのであろう。外観に銭湯らしさはなく、洋風でしかも現代風。引き戸の向こうがすぐ壁になっているため、通りから様子をうかがいにくいし、昼間だと玄関先が薄暗く感じるので営業中?という気分になる。

訪れたのは14:40過ぎだったので、一番風呂目当ての客で混んでいるかなぁと思ったが、フロントのおばちゃんは「すでに1人帰ったあとで、いまは誰もいない」と言う。1,000円札を出したら「お釣りもないの」とのことで、自販機で小銭に崩していた。「韓国伝来黄土サウナ 汗蒸幕」も気になったが、昼間からサウナに入りたい人は少ない(客も少ない)ようで、「まだ電気を入れていない」と。いろいろ肩透かしであったが、ひさしぶりに独り銭湯なのであった。

鯉の湯(横浜市磯子区滝頭)脱衣所はロッカー、洗面所、テーブルセットといたって普通だが、街路灯のような照明器具といいベンチといいガーデニング用を使用しており、なかなか洒落ている。浴室でも照明器具や造花などに店主のこだわりが感じられる。浴室の手前にサウナ、小さな水風呂を配置し、洗い場は間仕切壁側から9、島列は片側のみ8、外壁側に4つと立ちシャワー1つを配置。湯船は大小2つをL字型に設けている。大きな湯船は5帖ほどで、バイブラ、ジャグジー2基、電気風呂の設備あり。小さな湯船は1帖半ほどの深湯で、日替わり湯(この日は「森林」)。ぬるめで気持ちがいい。

縁起を担いで鯉の湯と名付けたと思うが、実際は完全なる洋風の雰囲気だ。清潔感もあって気に入った。韓国風の黄土サウナは良心的な料金設定だし、いずれ試してみたいと思う。唯一銭湯らしい点を挙げるなら、浴室内を流れるムード歌謡のBGMだろう。ド演歌でないだけよいのかな、と思ってみたり。横浜市電保存館⇒記事)にも近く、実はバスだと桜木町からのダイレクトアクセスも可能。意外と立地はいい。

鯉の湯(神奈川県浴場組合)
鯉の湯(横浜市浴場組合)

鯉の湯
住所/横浜市磯子区滝頭3-4-9 [地図
電話/045-751-4867
交通/JR根岸線根岸駅より徒歩16分
     JR根岸線根岸駅よりバス7分「滝頭」停徒歩2分
     横浜市営地下鉄吉野町駅よりバス7分「滝頭」停徒歩2分
料金/大人450円、中人180円、小人80円
     サウナは別途100円
時間/14:30〜23:00、不定休(月3回)