松本市街地より国道158号線をひたすら西へ。安房トンネルを抜けると岐阜県高山市(旧上宝村)。北アルプスの懐に湧く平湯、福地、新平湯、栃尾、新穂高の温泉を総称して「奥飛騨温泉郷」という。いちばん手前にあるのが平湯温泉で、乗鞍岳の北麓に位置する。平成9年の安房トンネルの開通によって長野県と岐阜県は通年通行が可能となり、また上高地や乗鞍岳の観光の拠点として駐車場が整備されている。

平湯温泉街には20数軒の旅館や民宿が建ち並んでいる。源泉の数は40以上、毎分13,000リットル以上の湧出量を誇る。まず訪れたのは、平湯神社に隣接する平湯民俗館。入母屋造りの農家・豊坂家住宅、合掌造りの若山家住宅が移築保存されている。若山家住宅は現在茅の葺き替え中につき、6月20日頃まで内部の見学不可。古農具や衣服、円空仏などが展示されているという。この平湯民俗館には露天風呂があって、入場者は誰でも利用できる。ネットの情報では入場料500円(民俗館のみ300円)とある一方で、無料(寸志)との記載もある。どちらが正しいのかよくわからないが、8:00に訪れた時点で受付小屋は無人だった。

平湯民俗館平湯の湯(岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯)平湯民俗館平湯の湯(岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯)
平湯民俗館平湯の湯(岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯)平湯民俗館平湯の湯(岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯)
平湯民俗館平湯の湯(岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯)平湯民俗館平湯の湯(岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯)

露天風呂の前には寸志箱があった。脱衣所は棚とカゴ、100円ロッカーを設けている。民俗館に併設している露天風呂といっても本格的なもので、岩を組んでつくった湯船は楕円形で10人以上が利用できそうな大きさ。すでに5〜6人が入浴中だった。すぐ傍に小川が流れ、雑木林に囲まれた静かなロケーション。源泉は無色透明だが、湯船では一面の黄土色。かすかに鉄錆びのようなにおいも漂っている。これが寸志で利用できるというのだから、民俗館よりも温泉目当ての客が多いはず。平湯温泉には「ひらゆの森」や「神の湯」など日帰り利用できる施設もあるが、ここは間違いなく穴場の湯だと言えるだろう。

平湯温泉旅館協同組合
奥飛騨温泉郷観光協会
高山市観光情報(高山市観光課)
岐阜県温泉協会

平湯民俗館平湯の湯
源泉/平湯温泉(ナトリウム−炭酸水素塩・塩化物泉)
住所/岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯27-3 [地図
電話/0578-89-3578
交通/JR高山本線高山駅よりバス55分「平湯バスターミナル」徒歩4分
    長野道松本ICより国道158号線経由で約1時間
    東海北陸道飛騨清見ICより中部縦貫道・国道158号線経由で約45分
料金/寸志
時間/(夏)6:00〜20:00、(冬)8:00〜17:00、無休