長野市と上田市の中間に位置する「戸倉上山田温泉」は、千曲川左岸の戸倉温泉・上山田温泉、右岸の新戸倉温泉の総称。明治半ばに千曲川中洲にて温泉が湧出したものの、間もなくして洪水で旅館が流失するなど、苦境の時代もあった。しかし時を経て、源泉と宿泊施設はともに50以上を数え、長野県を代表する温泉地へと発展した。大型ホテルが林立することから、温泉歓楽街といった印象を受けるかもしれない。共同浴場・日帰り温泉施設は千曲川左岸に3ヶ所、右岸に4ヶ所営業している。そのうち、今回は新戸倉温泉の「戸倉国民温泉」をご紹介したい。

戸倉国民温泉(長野県千曲市戸倉)名前に強いインパクトを感じるが、現地のインパクトも負けていない。アパート風の外観に、大きく「国民温泉」の文字。シンプル・イズ・ベストとはこのことか。建物は昭和33年築で、中のつくりは銭湯そのもの。玄関スペースと脱衣所とはそれぞれ扉で仕切っているが、受付というよりはむしろ番台。脱衣所にロッカーはあるのだが、鍵は外されていて、しかし多くの客はカゴを使用している。

浴室には楕円形をくずした大きな湯船があって、源泉が絶えずかけ流しされている。自家源泉は北西90m先からパイプで引いている。湧出量は毎分250リットルと豊富で、泉温は38.5℃のため加温して湯船へ。シャワーとカランでは源泉そのままを供給している。カランのうちいくつかは故障しているのか、お湯が出っ放し。それも気にならないというくらい湯量が豊富というべきか。飲泉も源泉の持ち帰りも可能で、なかには4リッターのペットボトルを大量に持ち込む客も。硫黄分を含み、お湯はかすかに黄色がかっている。温泉街の雰囲気からしてあまり期待はしていなかったが、見事に裏切られた感じ。泉質の良さと湯量は折り紙つきだ。

戸倉国民温泉
源泉/新戸倉温泉(単純温泉)
住所/長野県千曲市戸倉2228-2 [地図
電話/026-275-0457
交通/しなの鉄道戸倉駅より徒歩13分
     上信越道坂城ICより国道18号線経由で約8km
     長野道更埴ICより国道18号線経由で約8km
     ※無料駐車場24台分あり
料金/大人300円、小学生120円、幼児70円
時間/8:45〜22:00
     毎月2日は定休(祝日の場合は翌日、土日の場合は翌週火曜日)

千曲市観光協会