沢渡温泉共同浴場(群馬県中之条町上沢渡)沢渡温泉は12軒の旅館と1軒の共同浴場からなる小さな温泉地。中之条町中心部あるいは四万温泉から県道55号線(日本ロマンチック街道)で西へ。暮坂峠を越えて草津温泉に至る途中にある。開湯は縄文時代とも鎌倉時代とも言われているが、江戸時代中頃になると、草津の仕上げ湯として湯治客で賑わうようになったという。高野長英や後藤新平など多くの著名人が訪れているが、若山牧水は『みなかみ紀行』に、「此処は珍しくも双方に窪地を持つ様な小高い峠にも湯が湧いているのであった。無色透明で温度もよくいい湯であった」と書いている。

沢渡温泉共同浴場(群馬県中之条町上沢渡)共同浴場は温泉街の中ほどにある。扉の「沢渡」の文字がポップな感じ。通り側の小さな受付で入浴料を支払う。脱衣所では棚を使うが、貴重品用のセイフティボックスもあり。維持管理のお金や備品を寄付した人の名札がずらりと並んでいる。浴室には手前と奥に湯船が2つあって、湯船の大きさと注がれるお湯の量で温度に差をつけている。源泉は55℃で、浴室での使用は42℃とあるが、手前の湯船にいたっては地元のおじいさんでも熱く感じるらしく、お湯のコックを閉めていた。奥の湯船ですら42℃は超えていたと思う。

お湯はかすかに硫黄臭を感じる。飲泉も可能だ。「一浴玉の肌」として美肌効果が期待できるという。四万や草津など大きな温泉地に隠れてマイナーな存在だが、静かな温泉地が好みの方にはおすすめ。雰囲気も共同浴場っぽくてよい。

沢渡温泉共同浴場
源泉/沢渡温泉(カルシウム・ナトリウム−硫酸塩・塩化物泉)
住所/群馬県吾妻郡中之条町上沢渡 [地図
電話/0279-66-2841
交通/JR吾妻線中之条駅よりバス25分「沢渡」停徒歩1分
     中之条中心部より国道353号線〜県道55号線で沢渡方面へ約15分
料金/大人300円、小人200円
時間/10:00〜21:00

沢渡温泉組合