関の湯(群馬県草津町)草津温泉といえば湯畑にはじまり、湯畑の目の前にある「熱の湯」で湯もみショーを見て、共同浴場の雰囲気を体験したかったらその隣の「白旗の湯」でひとっ風呂。それが定番コースではないだろうか。白旗の湯は無料で開放しているが、いつも観光客で混雑しており落ち着かない。ならば、湯畑から西の河原方面にちょっと歩いたところにある「関の湯」を訪ねると良いだろう。草津には地元住民が管理する共同浴場が18ヶ所もあって、観光客でも利用することができる。しかもありがたいことに無料なのだが、くれぐれも「もらい湯」の感謝は忘れずに!

関の湯(群馬県草津町)あくまでも地元住民の利用が前提であるため、観光客に対して特別の表示はしていない。注意としては共同浴場のマナーの遵守と、18:00〜22:00は地元住民専用だということ。扉を開けるとそこは脱衣所で、棚にカゴがいくつか置いてあるだけ。貴重品が心配ならば浴室内のフックに引っ掛けておく。湯船は台形で足を伸ばせば1人、屈めれば2人が並んで入浴できる大きさ。かけ湯も上手にやらないといけない。先客がいたら気を遣うこと必至だ。

関の湯では湯畑源泉を使用しており、源泉は53.9℃。蛇口が絞ってあったせいかお湯はぬるめで拍子抜けしたが、女湯はまったくの逆で蛇口全開の熱湯だったという。壁1枚を隔てた外の通りからは、観光客の声がよく聞こえてくる。まれに共同浴場だと気づく人もいたが、ついに誰も入って来なかった。

湯Love草津(草津温泉観光協会)
湯もみねっと(草津温泉旅館協同組合)
草津温泉・泉質主義

関の湯
源泉/草津温泉(湯畑源泉:含硫黄−アルミニウム−硫酸塩・塩化物泉)
住所/群馬県吾妻郡草津町大字草津 [地図
交通/JR吾妻線長野原草津口駅よりバス25分「草津温泉バスターミナル」停徒歩5分
料金/無料
時間/24時間(ただし18:00〜22:00は町民専用)

草津温泉の共同浴場(18軒)