秦野天然温泉さざんか秦野天然温泉さざんか(秦野市南矢名)秦野天然温泉さざんか(秦野市南矢名)

東海大学前駅より1つ目の交差点曲がると、その名もズバリ(大学への)近道商店街。途中でYの字に枝分かれするが、左に歩くと東海大学。右の坂道を上がっていくと「秦野天然温泉さざんか」がある。今年9/26に急遽閉店してしまった「丹沢湯彩ほたる」(記事)が、オーナーチェンジによって11/19に再オープンした施設だ。ほたるの閉店ショックで地元住民や大学生は路頭に迷うかと思われたが、閉店後まもなくして新オーナー体制でのオープンが告知され、現地には各業者が連日作業を行っていた。そしていよいよオープン初日。さっそく訪れてみた。

秦野天然温泉さざんか(秦野市南矢名)新聞折込広告も入っていたが、事前に告知していなかったこともあって、客のほとんどを学生が占めていた。ほたるのときも平日はサークル・部活帰りの大学生がメイン。ほかの施設では見られない光景であろう。対照的に週末は地元住民で賑わう。駐車場が満車になることもしばしばだったが、道が狭くてしかも坂道なのでどうしても地元住民の割合が高い。日帰り施設としては弘法の里湯、湯乃蔵ガーデン、湯花楽などが30分圏内で競合するが、交通利便性で劣ることは否めない。マーケットに相応しい施設規模だとも言えるが。

広いホールを休憩所(畳コーナーあり)とし、食事処やカットハウスを併設するレイアウトは変わっていない。脱衣所も浴室も以前と一緒。温泉の分析表は引き継ぎできなかったのか、最近のものが掲示されている。建物自体は築後10年を経過しているため、痛みが目立っていた内装などはきれいに塗り替えられた。カランも新調したようだし、閉店間際に故障した水飲み器はもちろん新品になった。

秦野天然温泉さざんか(秦野市南矢名)浴室内と露天に1つずつ大きな湯船があって、ほたるのときはラジウムを含む北投石が埋め込まれているとしていたが、再オープンを機にそんな話は無しに。浴室内にはほかに寝湯ジャグジーと電気風呂、それに高温サウナと水風呂がある。サウナはコの字型の2段式で遠赤ヒーター。入口に積んであるタオル地のマットをおのおのが敷いて座る。テレビを設置していないのは珍しいかもしれない。露天には円形風呂もある。塀が高くて町の景色を一望できないのは残念だが、昼間は丹沢の稜線くらいなら眺めることができるのではないだろうか。

平日は大学生がメインだと書いたが、客の9割を超えているとさすがにびっくりする。例えるなら、学生寮にでも紛れ込んでしまったかのような錯覚。活気があって良いけれど、のんびり寛ぐとはいかず。設備的にはいたって普通の施設だけど、客層や嗜好に見合っているのかな?とは思う。学割料金を設定すればもっとリピーターが増えるだろうに。とはいえ、料金設定はきわめて良心的。頻繁に訪れる客も多いことだろう。

秦野天然温泉さざんか
源泉/秦野温泉(ナトリウム・カルシウム−塩化物泉)
住所/秦野市南矢名2-13-13 [地図]
電話/0463-78-0026
交通/小田急線東海大学前駅より徒歩7分
     ※無料駐車場120台分あり
料金/(平日)大人600円、小学生300円、乳幼児150円
     (休日)大人700円、小学生400円、乳幼児200円
時間/10:00〜23:00、第3火曜日定休(祝日の場合は第4火曜日定休)

(追記-2019/3/1)
昨秋エントランスや館内一部をすっきりとリニューアル。
現在の入浴料は、大人平日700円、休日850円、子供350円
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