竹の湯(東京都港区南麻布)麻布十番といえば地下鉄2線が交差し、都内でも人気のある住宅地。商店街には新旧店舗が建ち並び、都心にありながらも庶民的な一面を見せている。ずっと南に下っていくと住所は南麻布。小規模のマンションなどが建つ一画に「竹の湯」はある。4階建マンションの1階で営業する銭湯だ。麻布といえば「麻布十番温泉(越の湯)」の存在は有名だったが、ここ竹の湯も温泉銭湯。「麻布黒美水温泉」と名付けられた、文字通りの黒湯の温泉だ。

フロント式で、その奥にテレビやソファ、マッサージチェア、自販機などが並んだ小ロビー。この日は風呂道具一式を持たずに訪れたのだが、使い切りの小袋に入ったシャンプーとボディソープ、そしてタオルがセットでなんと100円。この値段ならいつでも気軽に訪れることができる。

脱衣所は四角いロッカーのほか、縦長タイプ(ハンガーつき)も。ほかには扇風機、ベンチ、流し。浴室は4-4、4-4の島カラン2列と壁際に4つのカランで、いずれも固定式のシャワーあり。立ちシャワーも2人分。奥に湯船があって底の深さは同じだが、簡易的に2つに仕切られている。下でつながっているので、2つの湯船の温度はたいして変わらず、東京の銭湯らしくちょっと熱めだ。それなのに2つに仕切ったということは、ぬる湯好きにも楽しんでもらうため、蛇口のある方だけは水で埋めてもよいということ。

お湯は透明度がほとんどない黒褐色。さらっとしており、つるつるの肌ざわりだ。容器を持参すれば1リットルあたり20円で販売もするという。湯船側は壁一面のモザイクタイルで、真っ青な空と海、そして帆船「日本丸」というダイナミックな構図。女湯には日本地図が描かれているという。創業は大正2年。もうすぐ100年を迎える都会のオアシスだ。

麻布黒美水温泉竹の湯(東京都浴場組合)

麻布黒美水温泉竹の湯
源泉/麻布黒美水温泉(ナトリウム−炭酸水素塩冷鉱泉)
住所/東京都港区南麻布1-15-12 [地図
電話/03-3453-1446
交通/東京メトロ南北線・都営地下鉄大江戸線麻布十番駅1番出口より徒歩5分
料金/大人450円、中人180円、小人80円
     入浴+サウナ900円(入浴券利用や追加購入の場合のサウナ代は500円)
時間/15:30〜23:30、毎週月曜日(祝日の場合は翌日定休)・金曜日定休

(追記-2011/8/29)
8/20にリニューアルオープン。湯船を仕切って約3度の差をつけたほか、水風呂を新設した。
麻布十番「黒美水温泉」がリニューアル−湯船を2つに分け温度差(六本木経済新聞)