祗園湯(川崎市中原区木月祗園町)話題のtwitterを始めて9ヶ月、全国各地の銭湯や温浴業者さんをフォローし、情報交換をさせていただいているのだが、先月はそのうちの1軒である川崎市中原区の祗園湯(@gionoyajiさん)を訪れた。東横線の元住吉駅から西に延びる商店街「ブレーメン通り」を真っ直ぐ。そしてマルエツの手前を曲ると、住宅街の先にLED看板が見える。コインランドリーを併設し、上階に住宅を載せており、建物の規模は意外と大きい。フロントにおやじさんがいらしたので挨拶し、先にひとっ風呂。

祗園湯(川崎市中原区木月祗園町)銭湯の天井が高いのはごく普通のことだが、祗園湯の場合は脱衣所の天井も高い。あとで聞いたところ、建て替え前の木造時代よりも天井を高くしてしまったのだという。もともとゆったりとした空間だが、さらに開放感が増している。扇風機やマッサージチェアなどとともに、ウォータークーラーを置いているのが嬉しい。

浴室もゆとりある広さ。アイボリーのタイルを基調とし、湯船の上には緑色のタイルで山並みがデザインされている。カランは女湯との間仕切り側に5、島式で6-7、7-6の2列が並び、ほかに立ちシャワーが両サイドに2ヶ所。湯船は4つあって、個性と温度で差をつけている。「低温」と書かれた湯船では草津の浴剤を使用し、乳白色のお湯と独特のにおいで温泉気分が楽しめる。その隣は「中温」で44℃の座湯ジャグジー(3人分)と「何の仕掛けもない」湯船。銭湯では「何もない」のは意外と貴重。本当に疲れているときは、ブクブクが逆に煩わしかったりするのだ(個人差あるかな?)。低温、中温とくれば、こんどは「高温」である。

ほかの銭湯だとサウナがあったりするスペース(浴室手前側の一角)にあるのが「カプセル風呂」。天井までガラスで囲まれ、扉で出入りする独立した小部屋だ。中はむわっとした熱気が充満し、例えるならスチームサウナ。湯船には袋詰めされた備長炭が浮かんでおり、温度計は47℃を指している。実際はそこまで熱くは感じないが、夏場はさっとつかって、椅子に腰掛けサウナ感覚で過ごすのがよいかも。ぬる湯好きもあつ湯好きも満足してもらえるよう、温度に差をつけているのだとか。そしてカプセル風呂が流行った時期があったのだという。付け加えておくならば、祗園湯では肌にやさしい超軟水を使用し、隔週日曜日は「100%天然ハーブ湯」を実施しているという。

湯上がり後におやじさんと雑談。祗園湯は昭和30年に創業し、昭和53年に建て替え。その後中普請を経て現在に至っている。ロビーのテレビでは高校野球の中継をしており、共通する趣味であるベイスターズの話で盛り上がる。おやじさんは川崎時代からのオールドファンだ。そして、おやじさんは実はぬる湯好きだそうで、「カプセル風呂には入らないなぁ」と暴露(笑)。柔和な物腰と明るい笑顔が印象的なおやじさんだ。

祗園湯(神奈川県浴場組合)
祗園湯(川崎銭湯どっと混む)

祗園湯
住所/川崎市中原区木月祗園町5-26 [地図]
電話/044-422-5774
交通/東急東横線元住吉駅西口より徒歩8分
料金/大人450円、中人180円、小人80円
時間/15:00〜24:00、毎週月曜日定休(祝日の場合は翌日)