鮭立磨崖仏(福島県大沼郡金山町)
鮭立磨崖仏(福島県大沼郡金山町)鮭立磨崖仏(福島県大沼郡金山町)
鮭立磨崖仏(福島県大沼郡金山町)鮭立磨崖仏(福島県大沼郡金山町)
鮭立磨崖仏(福島県大沼郡金山町)鮭立磨崖仏(福島県大沼郡金山町)
鮭立磨崖仏(福島県大沼郡金山町)鮭立磨崖仏(福島県大沼郡金山町)鮭立磨崖仏(福島県大沼郡金山町)

大塩温泉露天風呂のあとは国道400号線を東に向かったのだが、会津横田駅を過ぎてしばらくした頃に「鮭立磨崖仏」という看板が見えた。磨崖仏といえばその名の通り、自然の断崖に彫られた仏像。大分県国東半島の熊野磨崖仏、インドのアジャンター石窟などをかつて旅したことがあるが、会津の鮭立磨崖仏とはどのくらいのスケールで、どんな歴史があるのか。国道沿いにさりげなく看板が出ていただけなので、いったんは通り過ぎてしまったが、やっぱり気になるので引き返すこととした。

国道から県道352号線を南へ。見渡す限りの典型的な山里の風景で、数戸からなる農村集落を沿道に点在する。磨崖仏は鮭立という集落にあって、田んぼの畦道を経て小高い丘を上っていく。風雪から保護するためか簡単な屋根と壁で覆われているが、その中を覗けば突き出すような格好の岩肌に、何体もの仏像が彫られている。江戸時代中期の天明年間に五穀豊穣と疫病退散を願ったもので、その数は51体。会津地方唯一の磨崖仏だという。保存状態は良好で、目の前の神秘的な光景には圧倒されるばかり。

町指定の重要文化財。金山町は地域の宝としてもっと宣伝していいと思う。建物こそ茅葺きからトタン葺きへと変わったが、ここから見る風景自体は江戸時代からずっと変わっていないのではないだろうか。のどかな農村の原風景と往時の信仰心を感じることができ、高い満足感を抱えて次の目的地へと向かった。