皆さんにご愛顧いただいているこのブログですが、ネットやツイッターで最新の話題が入手できるようになり、そのなかから僕があるものについてはブログでも情報提供していきたいと思います。過去の話題は「雑記」カテゴリーに分類しているものもありますが、順次整理していきたいと思います。神奈川県内の銭湯・スパ銭・日帰り温泉施設にこだわって訪問していますので、おのずと話題も県内に偏るとは思いますが、よろしくお付き合いください。

まずは最近購入した、銭湯・温泉にまつわる書籍のご紹介を。

「さぁ、ヨコハマ銭湯へ行こう!」『さぁ、ヨコハマ銭湯へ行こう!』
初訪問の銭湯を訪れる際には神奈川県浴場組合ホームページ(KANAGAWA OFUROYA INFOMATION)をチェックするのだが、たまにアップされる最新情報は見逃せない。3/31の情報にあったのは、「さぁ、ヨコハマ銭湯へ行こう!」好評発売中!!・・横浜市浴場協同組合設立50周年記念
番台やフロントで購入できるとあるので、横浜スタジアムに行くついでに石川町の小山湯でひとっ風呂。帰り際にこの本について聞いてみると、そんな本が出たこと自体知らないと言う。だけど組合に問い合わせてくれたのか、外で一服していたら「有隣堂で売ってるらしいですよ」とわざわざ声を掛けてくれた。“好評”とはいささか勇み足な感もあるが、これから各銭湯に順次配本されるのだろう。
伊勢佐木町の有隣堂で購入(5階の旅行ガイドコーナー)。その内容は期待以上。銭湯の内外についてカラー写真での紹介は見ていて楽しいし、横浜市内105軒の紹介は訪問時のガイドとしても価値あり。横浜にこだわった銭湯の歴史も貴重だ。巻末は東浴信用組合や濾過装置、タイル工事店など銭湯関連業者の広告だが、じつはこれがいちばん興味深い。そういえば藤沢の栄湯湘南館のおやじさんが、「松竹錠が廃業したよ」と教えてくれたが…。
しかしこの本、広く一般には販売しないのだろうか。内容が充実しており、ハマっ子だけの本にしてしまうのはもったいない。そして、もっと宣伝すべきだと思う。
◇横浜市浴場協同組合、2010/3/31発行、定価1,300円(税込)

「群馬伝統銭湯大全」『群馬伝統銭湯大全』
これはツイッター経由で得た情報。「群馬県内の銭湯32軒を紹介 高崎の会社員が自費出版」(YOMIURI ONLINE)。群馬県は温泉浴場が充実しているせいか、都市部の旧市街地が少ないせいか、銭湯が32軒しかないという事実に驚いた。しかしこれでも全国的に見ればまだ多いほうなのか(ちなみに神奈川県は約240軒、静岡県は17軒と聞いたような…)。そしてこの32軒を訪れ、1冊にまとめたのが会社員・抜井諒一さん。なんと27歳の若さ。
僕も県内で訪れた銭湯や日帰り温泉施設について、いずれは1冊にまとめたいと思っており、昨年末に「ふろなびかながわ」をミニコミで発行した次第だが、著者の成果には尊敬と賞賛を贈りたい。銭湯を訪れる際のガイドとしてはもちろん、時代の記録としてもおおいに価値がある。銭湯=東京の下町、というイメージって世間にあると思うが、地方だって頑張っているぞと発信する姿勢がまず素晴らしい。伝統的な建築様式だったり、はたまた最新型の設備の銭湯ばかりが脚光を浴びるのは自然な流れだが、じつは地味な銭湯のほうが圧倒的に多く、そして地域住民の暮らしを支えていたり、交流の場だったりする。群馬県の32軒はどちらかというとひなびた部類が多いが、すべてを分け隔てることなく公平に取り上げたことがポイント。どの銭湯も頑張っているのだ。
著者は群馬県の魅力を取り上げるホームページ「めっかった群馬」を主宰している。こちらもすばらしく出来がいい。「個人でもここまでできるのだなぁ」と触発されたのはいうまでもない。この本の購入は群馬県内の取扱書店だが、通信販売も行っている(詳細はホームページでご確認を)。
◇抜井諒一(著)、クレインダンス、2010/2/25発行、定価1,000円(税込)

「極める!-友近の温泉学」『極める! 友近の温泉学』
NHK教育テレビの番組「極める!」のテキスト。ちなみに番組は月曜日10:25〜10:50・翌週月曜日5:35〜6:00に放送中。今月のテーマは「友近の温泉学」ということで、タレントの友近が各地の名湯を訪れ、温泉の魅力や真髄を極めていこうという企画。4/8は月曜日じゃないのに放送していて、第1回目をたまたま観ることができた。「湯は五感で味わうべし」というテーマのもと、友近が訪れたのは別府界隈の温泉。同行し解説するのは温泉評論家の石川理夫さん。肌ざわり、におい、味など、温泉好きなら自然と身につくチェック要素だが(僕だけかな?)、普通の人はそんなことを気にせず純粋に満喫するよなぁ、と思う。
全4回の放送で温泉を語るのは物足りなく思うが、温泉の魅力を広く一般に紹介するにはこれでもじゅうぶんか。映像で楽しみ、テキストで確認すれば温泉に対する知識を確実に吸収することができるだろう。まずは今後の放送が楽しみだ。番組を毎回見れるかわからないが、見たときの楽しみを損なわぬようテキストはあとで読みたいと思う。
昨年だったかは町田忍さんを迎えて東京の銭湯を紹介する番組を放送していたが、たまにNHKも面白いことを企画する。テキストの内容もしっかりしているので、もちろんテキストだけでもOK。温泉マニアも再確認することが多いはずだ。
◇日本放送出版協会、2010/4/1発行、定価690円(税込)